私が4歳ぐらいの頃。
父が仕事をせず、バクチで借金を作り
母を無理やり、飲みやで働かせた。
それまで、母に寝かしつけてもらっていた私は
毎晩、母親が出勤に行くと、大泣きをし
父親に「早く寝ろー!」と布団に押し込まれた。
そんなある日、真夜中にすっかり熟睡している私を
仕事を終えた母が「お寿司を買ってきたから、食べよう」と、
起こした。私は、凄く眠かったので
テーブルに座らせながら、半分眠っていた。
「ほら、ほらお寿司だよ。おいしいよ。食べなよ」と
一生懸命、私を起こそうとする母。
そのまま、眠り込む私。
小さな子供を夜中に起こしてまで、お寿司をすすめた母。
きっと、お母さんも寂しかったんだね。