洒落怖超まとめ

厳選じゃない、完全網羅のまとめサイトを目指しています

お楽しみ

   

715 本当にあった怖い名無し sage 04/12/19 00:05:14 ID:3SQsNWLN
とある町に小さな楽器屋があったんだ。
その楽器屋に、いつも笛を見に来る少年がいて、それを見た店主は
「その笛、そんなに欲しいのかい?」って聞いたんだ。そしたら少年は
「うん。今これを買うためにがんばってお金をためてるんだ」って元気よく答えた。
それを見た店主は、「この笛はこの少年以外には絶対売らない」と心に誓ったんだ。

そんなある日、金持ちの男が来店して、少年が欲しがっていた笛を見て、
「私はあの笛がどうしても欲しい。いくらつんでもいい。売ってくれ」って頼んだんだ。
しかし店主は少年のことを思い、
「いや これはどうしても売れないんだ」と、金持ちに笛を売らなかった。

またあくる日、ついに少年はお金をためて笛を買いにきたんだ。
「おじさん!お金たまったよ!笛を売ってくれよ!」
店主は目を輝かせてきた少年に笛を差し出し
その場で叩き折ったんだ。
「これが唯一の楽しみ」
ってね。

 - Part 88, 洒落怖