洒落怖超まとめ

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そんな奴はいない

   

656 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/01/07 01:06
高校の時の学園祭で、あるクラスがオバケ屋敷をやっていた。
中に入ると暗がりで、糸につるされたコンニャクが顔にぺたーっと
襲ってきたり、ドラキュラのメイクの生徒が大声で飛び出してきたり・・
と、よくあるパターンだった。で、進んでいくと特に暗くて見えにくい箇所が
あった。本当に真っ暗で、行き止まりみたいに見えたんで、引き返そうと思ったら
いきなり足元をバーン!と叩く音がした。下をよく見たら、床に寝そべった男子生徒
(ズボンを穿いた足が見えた)が新聞紙みたいなものを丸めた棒で
バーン!とまた足元を叩いてきて、何度もバーンバーン!と思いっきり叩いてきた。
ムカツキながら引き返して帰ろうとしたら、「ウォオー!」って凄く不気味で低い声でうめいた。
本気で恐くなってダッシュで逃げた。
暗さに目が慣れたせいか、逃げながらそいつの顔がボンヤリ見えた。
白めをむいたようなコンタクトを入れて、緑色?だかの絵の具を顔に塗ったような
感じで、口から血を出していた。
廊下に出て、「あの新聞紙で叩いてきた男ムカツク」って言うと
みんな、そんな人はいなかったと言う。オバケ屋敷を開いていたクラスの人に
聞いても、「え?誰だろう?」とキョトンとされた。
どうやら私だけが見たようだった。
「オバケじゃないの~?」とか
冷やかされて、笑いながらも背筋がゾッとした。

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