ホーム > 洒落怖 > Part 1-100 > Part 11-20 > Part 14 > たてよみの部屋 2016/03/31 292 名前:麻布321456 投稿日:02/06/04 00:37 私はそのの声に眼を覚ました、深夜2時。 がくぶちの裏あたりからそれは聞こえてくる、男のうめき声のようだった。 こんな夜中に何なんだよ~うるせーな。壁をたたいた・・まだ聞こえる。 ろうかへ出て隣りのチャイムを鳴らした、何回も何回も。 しかし部屋からは何の反応もなかった、ドアをノックした何回も何回も。 たしかに聞こえているのだが出てくる気配はない。 おとこのうめき声であることは間違いない。 とつぜん、後ろのドアが開いた、怒りをあらわにした前の部屋の女性だった。 こんな夜中にうるさいったらありゃしない・・! のんでるのあんた・・! そこの人は夜勤の警備員さんよ・・! しかし、変な声が聞こえるんですよ、奥さん。 たしかなの・・? その時はもう声は聞こえてこなかった。 いいかげんにしてよまったく! バタンとそのドアは怒りを込めて閉められた。 はたして本当にいないのだろうか、部屋にもどり一服つけた。 どうなってるんだ、まったく。眠れなくなってしまった自分を呪った。 このアパートに引っ越してきてまだ2週間、特に住人に面識はない。 にくらしくなった、チクショー。 あまりにも突然、電気が消えた。そして今度は向うから壁をたたく音が聞こえた。 るすである部屋から確かに聞こえている。 その時だった、後ろに気配を感じた、何かが動いている。 れいきが首筋をはしり動けなくなった、今まで金縛りの経験はない。そして、 はっきり見た、正面の鏡に浮かぶ男の姿。 へやの中を動いている、顔がないのに声が聞こえた。あいつに殺された・・あいつに。 やめてくれ~と叫んだが声にはならなかった。そしてそれは近づいてきた。 のりかかられる感覚にそのまま気を失ってしまった。 なん時間かして気がついたとき夜は明けようとしていたていた。 かんかくを失うまで事は全て覚えていた。夢ではない。 にくしみのこもった声をあげながら隣りのドアの前に立った。 あいつに殺された、あいつに・・確かにそういった。ドアを力をこめて引いた。 るすだと思ったその部屋に・・・首が浮かんでいた。 おれのからだを返してくれ・・口がひらいた。 わめきながら私はそこから逃げ出した。そして交番に飛び込んだ。 りん人たちが警備員の男の部屋から首が発見されたと聞いたのは3日あとだった。 B! LINEへ送る - Part 14, 洒落怖