洒落怖超まとめ

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カチカチカチカチ

   

474 本当にあった怖い名無し 2006/01/29(日) 12:54:15 ID:UhR4drOlO

>>132-133です。
今朝の話

昨晩、彼女と口論になり、彼女は恨み言を残して帰ってしまった。
オイラは頭にきてふて寝をしたんだが、寝ていたら夢じゃなく現実の方から音が聞こえている感じがする。
(音)・・カ・・チ・・・・カ・・カ・・・・・・・チ・・・
何だろう?と思ったが、現実に呼び戻される感じで無視が出来ず、
起きる直前の半分覚醒状態にまでなった時、音の正体がわかってきた。
それは歯を噛み合わせた時にする「カチカチ」という音だった。その音が延々と続いてる・・・
カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ・・・・
この時にはオイラはただ目を閉じているという状態で、完全に起きてしまった。
その上、目蓋の向こう側が何故かわかる様になった。
音の発生源であるソイツは、左側からオイラの顔を覗き込んでおり、ずっと歯をカチカチさせている。
ボサボサの髪型で、顔は性別の判断がつかないが、シワの多い中年で能面の様な細い目。その体は・・・・・猫。
オイラは「猫!?なんでやねんと!」一人でツッコミを入れていた。
一昔前の人面犬を想像して貰えばわかると思うが、体は猫。その両前足を布団の端にチョコンとかけている。
オイラが思慮を廻らしている間も、ソイツはオイラを見つめたまま「カチカチカチカチ」を続けている・・・。
恐怖心もあったが、眠れないコトの怒りで頭がいっぱいになり(最後の砦の目蓋だけは閉じていたが)、
コノヤラーー!と左手で人面猫を振り払った。運良く首にhitし、
ソイツは口から「ギリュッ!」という音を洩らし、部屋の隅へと飛んでいった。
それからスグに起き上がり、ソイツを確認したがいなくなっていた。時間を見ると朝の5時5分
左手に残る、むにゅっとしか感覚が気持ち悪かった・・・・・

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