ホーム > 洒落怖 > Part 1-100 > Part 51-60 > Part 57 > カードの予言 2016/05/17 39 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/10/31 01:02 これは私が友人から聞いた話です。 彼女が中学生だった頃のある日、母親と一緒に親戚の家を訪ねました。 そこには二つ年上の従姉妹がいて、とても仲が良かったそうです。 彼女は従姉妹と会うのを楽しみにしていのですが、 その日は部屋にこもって、なかなか顔を見せなかったそうです。 しばらくして従姉妹が姿を現し、彼女に自分の部屋に来るよう 手招きしました。ちょっと深刻な様子だったそうです。 部屋に入るなり、従姉妹は彼女にある封筒を渡しました。 そして、 「これをしばらく預かってほしいの」 唐突に言ったそうです。 40 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/10/31 01:02 封筒には従姉妹が書いたらしい日付が記してあり、 「再来年のこの日まで。それまでは絶対に開けたりしないで・・・ ただ、私に何か起こったら」 従姉妹の真剣な表情に、彼女は不安を覚えました。 封筒の中身と、預ける理由を知りたかったのですが、 「いつか全部話すから、それまでは二人だけの秘密にして」と、 逆にお願いされる形になり、彼女は押されて納得したと言います。 友人はしばらく気にかけていたそうですが、受験や高校入学などがあって、 ほとんど忘れかけていたそうです。 また、従姉妹も進学で他県へと離れ、なぜか一年近く会わずにいたある日、 彼女は学校から帰るなり、母親から聞かされました。 従姉妹が心臓麻痺で亡くなったことを。 友人はかなりのショックを受け、呆然自失のまま葬儀に立会いました。 そして、ようやく悲しみを実感する頃になって、あの封筒の事を思い出したそうです。 41 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/10/31 01:03 不吉な予感は的中し、従姉妹が亡くなった日の日付が目に飛び込んできました。 彼女は震えながら封を開けると、そこから一枚の紙と、タロットカードらしき ものが出てきたそうです。 従姉妹が手書きしたと思われる紙には、ある占いの方法が書かれていたそうです。 カードを切るいくつかの手順と、その並べ方。 本人の生年月日やその日の天候なども関係していて、少し複雑でしたが、 それによって、ある年月日が導き出されるようでした。 つまり、その本人の死ぬ日です。 友人が手にしたカードは、かなり古いものだったようです。 絵柄は動物や昆虫、植物などで、タロットとは違うとのことでした。 私はそのカードをどうしたのか、彼女に訊くと 「多分誰かに預けると思う。ずっと先の事になるけど」 と答えました。 なんでも、そのカードは、託された人だけの予言をするそうです。 B! LINEへ送る - Part 57, 洒落怖