洒落怖超まとめ

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ガネ

   

44縦目 2009/07/16(木) 23:08:45 ID:BcbpWcFS0

俺がまだ、9歳かそれくらいの頃。学級にガネってあだ名のやつがいてね。そいつはかなり
変わってて、今ならアスペルガーなどの病名がつきそう。 言ってることはおかしいし、すぐキレるし、まあ友達は誰もいなくて、いつも一人で遊んでた。

ある日ガネが、お寺の沼(そこは窪地になってて親には近づくなって言われてた。当時は
広いように感じたが、今からすれば直径30mくらい)の岸で何かやってた。俺はたまたま
土手の上を通りかかったら、そいつが俺に気付いて、「おい」といって何か大きなものを投げつけてきた。

石だと思ってとっさによけたが、足下に落ちたそれは石ではなく、その沼にすむ亀だった。
しかも手と首がもがれたらしく、甲羅の穴から土手の草むらに血がこぼれた。 しばらくそれに目線が釘付けになったが、ふとガネのほうを見ると、口元がくちゃくちゃと動いていた。

幽霊話でなくてすまんが、生まれてから俺が最もぞっとした体験。

6244 2009/07/17(金) 22:10:46 ID:NAl3BNsE0

続き
俺がガネと同じクラスになったのは小3からで、そのときすでにガネって呼ばれてた。 家がクズガネ屋(廃鉄回収業)をやってたからだと思う。ガネは小3になっても教室内で排泄する
ことなどしょっちゅうで、よく担任の女の先生を泣かしてた。

ガネは、ほとんど誰とも話さなかったが、席替えで俺が近くになったときこんな話を聞いた。
「俺んちの母ちゃん、父ちゃんに出す料理に、毎日細かく切った髪の毛を混ぜてるんだぜ。
早く死ねばいいんだって。」
もちろんここに書いたような脈略のある言葉ではなかったので、俺の勘違いかもしれない。
ガネは、その後5年生の初め頃、施設に行った。それからどうなったかは知らない。

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