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ドラム缶

   

184乱立スレより怖い話コピペ sage 2008/06/27(金) 01:34:16 ID:nFrP5W/n0


20 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2008/06/20(金) 21:33:45 ID:Sp9d3E+Q0
その昔、19世紀の終わり頃だったといいます、ヨーロッパのとある所のある家に、一風変わった男が引っ越してきました。
まわりの人を遠ざけて、1人で大きな家に住み、何をして働いているのか、どこから来たのかまったく分からない、不思議な人だと言われていたようです。
女性関係は活発で、その男は常にいろいろな恋人といっしょにいましたが、みな付き合いはじめて直ぐにいなくなってしまうので周囲にいぶかられていたということです。
しばらくしてその男は戦争に出征することになり、その家は空き家になったといいます。
数年後ある一家がこの家に引っ越してきました。
家の庭にしっかりハンダ付けされた、7個のドラム缶がころがっていたそうですが、前にどんな人が住んでいたかも分からず、そのままにしておいたといいます。
ある日、戦争で必要な石油が入っているとの噂になり、しかたなくドラム缶のふたを空けると、異様な臭いに思わずヘドを吐きました。
中をのぞき込むと、浮かび上がったゼリーのように腐りきった女の顔の、虚ろな眼窩がありました。
すぐに警察がかけつけ、死体を缶からひき出そうとこころみましたが、思うように行きません。
手をつかんでひき出そうてすると肉が千切れて黄ばんだ骨が突き出し、ついには腐った肉がボロボロと地面に落ち、つぶれました。
腹に手をかけるとずぶずぶと沈み、どす黒い血液が滴り落ちたといいます。
7つそれぞれに缶詰めの肉のように水を吸った、ふやけた女性の死体が入っていました。
庭の地面を掘ると、女性の腐乱した、それも15体もの屍体が出てきました。
警察は死体の顔を並べて、心当たりがないか様々な人にたずねたということです。
捜査段階で、かつてこの家に住んでいた男は新聞で妻を募集していた事が分かりました。
募集した妻は、例の家へ呼んで斧で頭部をたたき割っていたようです。
しかし、男本人は戦争で戦死したことも判明しました。
結局、このことは詳しく判明せずにうやむやになってしまったということです。

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