洒落怖超まとめ

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ニャー!

   

819 :本当にあった怖い名無し:2009/07/20(月) 23:12:22 ID:jWlEeyxlO

今日は自分の高校の頃の女の先輩に聞いた話です。

先輩には仲の良い友達がいて毎日自転車で一緒に登校してたらしいです。
プライベートでもよく遊びに行ったりしてて、別に普通の女子高生って感じの子だったみたいです。ただ一つ嫌な癖があってその人猫をみると追っかけ回して捕まえると虐待してたらしいんですよ。

いつも辞めなよっていってたんだけど猫を見ると人が変わったかの様に追いかけ回してたそうです。
ある日、いつも通りに一緒に登校していると野良猫が前の方にいたそうです。
それを見た友達は自転車から飛び降りて猫を掴むと思い切り投げたそうです。
猫は電柱に当たって「ギャッ」みたいな声を出したそうです。

820 :本当にあった怖い名無し:2009/07/20(月) 23:17:48 ID:jWlEeyxlO

苦しそうにしている猫を見てその人は「キャハハハハ、キャハハハハ」って笑ってたそうです。

目の前の光景に凍り付き呆然としていると突然先輩の友達が吹っ飛んだそうです。
車道のど真ん中に立っていたので車に轢かれたそうです。
その時その人は「ギャッ」と、猫そっくりに叫んだそうです。
何が何やらわからぬ内に救急車が来て友達は運ばれたそうです。救急隊員や警察に事情を聞かれても頭は真っ白で何を話したかも覚えてないそうです。

821 :本当にあった怖い名無し:2009/07/20(月) 23:25:13 ID:jWlEeyxlO

何日かして友達のお母さんから電話があったそうです。正直気持ちの整理もついていなかったので無視していたのですが、何度も何度も掛かって来るので仕方なく電話に出たそうです。
すると一度お見舞いに来てほしい、そしてあの時の話しを聞かせて欲しいと言われたそうです。

嫌だったけど…仲の良かった子だし、親の悲痛な声があまりにも心に響いてお見舞いに行ったそうです。

病室に着くと友達は意外に軽傷な感じだったそうです。
頭に包帯と点滴だけ、他には何も外傷らしい所は無かったそうです。


824 :本当にあった怖い名無し:2009/07/20(月) 23:35:35 ID:jWlEeyxlO

お母さんの話しによると、怪我は右腕を亀裂骨折したのと頭を強く打ったので傷が出来た事、ただ脳に異常はなく奇跡的に軽傷だったそうです。ただまだ意識は戻らないそうで医者も「異常はないのですぐに意識も戻ります」しか言わなかったそうです。

そんな話しをしていると友達のお母さんが「あの時の事なんだけど…」と切り出してきたそうです。
聞かれるとは思ったけど実際に聞かれるとドキリとしたそうです。
お母さんの話では…
「警察の方がその時の目撃者の方から話しを聞いたり車を運転していた人からも話しを聞いて事故の時の状況を教えてくれたんだけど…もうショックで…」

そりゃそうですよね、自分の娘が猫投げて苦しんでる猫見て狂ったように笑ってて轢かれるなんて悪夢としか思えないだろうな…と先輩は思ったそうです。

828 :本当にあった怖い名無し:2009/07/20(月) 23:47:57 ID:jWlEeyxlO

で、母親が続けたそうです。
「なんか自転車から急に降りて、後は狂った様に暴れていきなり笑い出して道の真ん中に立ってたなんて…」



先輩は「猫は?」と聞いたそうです。
でも母親は「猫?」というリアクションであの時に猫がいた事すら聞かされていない様子でした。

変な事を言わない方がいいなと先輩は思ったらしく猫については何も触れずにその日は帰る事にしたそうです。

「じゃあ…またねおばさ…」
そう言って病室のドアを開けながらベッドの方をみると、友達が体を起こしたそうです。

「ニャーァァァ!ニャーァァァ!」と叫ぶ友達。
凍り付き動けない先輩と友達のお母さん。
すると友達は凄い勢いでベッドから飛び出してドアに向かったそうです。

反射的にドアを先輩が閉めると友達はドアに体からぶつかりその場に転がったかと思うと「ニャーァァァ!」といいながらドアを爪でガリガリガリガリやっていたそうです。

何分くらいその状況が続いたのか、友達の爪が何枚か剥がれているのに友達はガリガリガリガリして、そして急に糸が切れたかの様に意識を失ったそうです
832 :本当にあった怖い名無し:2009/07/21(火) 00:02:01 ID:WRz58sb0O

落ちバレバレなんですけど変に話変えるとさらに酷いことなりそうなんでそのままいきますW

お母さんがすぐに先生をよんで、処置をしているのをボーッと見ていたそうです。しばらくするとお母さんが疲れた顔で「今日はアリガトウ、今日はもう…」と言うので先輩は帰ったそうです。

暫くして、友達が退院してきました。
事情を知ってるだけに微妙な感じだったんだけど友達は事故の前より元気になった位だったそうです。

暫くは親が車で学校まで送り迎えをしていたけどそのうちまた一緒に自転車で通い始めたそうです。

ある日、登校途中に野良猫がいたそうです。
先輩はもう心臓が止まる位にドキっとしたそうです。
すると友達が自転車から飛び出すように降りて…
猫の頭を撫で始めたそうです、何度も何度も…

ビックリして友達に近寄ると、友達の目は虚で…まるで誰かにやらされているかのように丁寧に丁寧に猫の頭を撫でていたそうです。


今日も駄文ですんませんした…

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