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637本当にあった怖い名無し 2008/08/21(木) 17:18:05 ID:bkq0ndeCO

「水晶で作った頭蓋骨や、加工された人間の頭蓋骨のこと知ってるかな?
日本にも昔、人間の頭蓋骨を加工する人たちが居たんだ。
牛ノ首衆と呼ばれる人たちで、最初は、牛の首を切り取り、神様にお供えしてたらしい。
けど、いつからか人間の首を切り、肉を取り去ってから漆を塗り、金箔を貼り付けるようになったんだ。
牛ノ首衆は、自分達の加工した頭蓋骨を使い、色々な儀式を行うようになったみたいで、自分達の行う儀式によって、色々と不思議なことが出来ると信じていたみたいなんだ。
例えば病気を治したり、天気を操ったり。
また、人を呪い殺したり、病気にしたりといった、人に害を与える儀式もあったようだけど、そういった儀式を無闇に行わない掟があったらしい」

638本当にあった怖い名無し sage 2008/08/21(木) 17:20:02 ID:bkq0ndeCO

「牛ノ首衆は、仏教に対して好意的だったらしい。
特に座禅は、人々の心を清くすると言って、永平寺に協力的だったんだ。
次第に、念仏や仏教の儀式を行う、本願寺の真宗門徒達が勢力を強めてきて、永平寺は段々と寂れていったらしい。
真宗門徒達も、牛ノ首衆の儀式に興味を持っていて、本願寺の高層が牛ノ首衆と親睦を深める活動をしていたんだ。
本願寺の儀式には、牛ノ首衆の影響を受けた儀式が、今でも残っているそうだよ。
でも、外国からキリスト教が伝えられ、キリスト教が次第に力を付けてきたんだ。
本願寺は、キリスト教徒を皆殺しにするため、キリスタン大名達に宣戦布告をしたんだよ。
この戦争は、一向一揆と呼ばれる壮絶な戦いだったらしい。
殺生を嫌う牛ノ首衆は、本願寺に反対し、一向一揆を終わらせようと、何度も真宗門徒達に交渉を持ちかけたそうだ。
でも本願寺は、牛ノ首衆を煙たがり、一向一揆の最中、牛ノ首衆を皆殺しにしてしまったんだ」
「何とか生き延びた牛ノ首衆は、織田信長に身を寄せたんだ。
信長は、牛ノ首衆の力を利用するため、本願寺に復讐するための協力を惜しまないと、生き残った牛ノ首衆達に約束したらしい。
そして信長は、牛ノ首衆のため、大勢の生け贄や死体を用意してあげたそうだ。
それからというもの牛ノ首衆達は、毎日、恐ろしい儀式を続けたんだ。
その悲惨な光景を見た人達は、道徳的な話をし、牛ノ首衆達に儀式を中断するように説得したらしい。

639本当にあった怖い名無し sage 2008/08/21(木) 17:20:57 ID:bkq0ndeCO

でも牛ノ首衆達は
「仏法めいたことなど聞きたくもない。どうしても、そんな話を俺たちに聞かせたければ、俺達が死んでから御経でも唱えやがれ」

と言い捨て、儀式を中断しなかったそうだ。
そして牛ノ首衆達は、信長に沢山の加工した頭蓋骨を献上したらしい。
その頭蓋骨に宿る怨念は凄まじく、信長に敵対する人々を次々に病気にさせたり呪い殺したそうだ。
頭蓋骨の怨念は、使えば薄れていくため、牛ノ首衆達は信長のために、度々呪いの頭蓋骨を作るようになったんだ」「呪いの頭蓋骨を持つ信長には、村正の怨念すら通用しなかったそうだ。
村正は、凄まじい怨念が宿っており、妖刀と恐れられた日本刀なんだけど・・・
村正に興味を無くした信長は、家臣の秀吉に褒美として村正をくれてしまったそうだ。
秀吉は、村正のせいで色々な怪奇現象に遭遇し、ビビッた秀吉は、すぐに村正を手放したらしい。
武田信玄や上杉謙信も、信長が呪いの頭蓋骨を使って呪い殺したのかもしれないな。
信長は、茶会の時に、朝倉義景や浅井長政の首で作った、呪いの頭蓋骨を客人に見せびらかし、自慢することもあったんだ。
それだけ信長は、呪いの頭蓋骨に絶対の自信を持っていたんだな。
でも信長は、天下統一を果たそうとしていた矢先、牛ノ首衆の力を自分以外の人間に利用されることを恐れ、牛ノ首衆を一人残らず殺してしまったそうだ。
しかしそれから間もなく家臣の明智光秀が謀反を起こし、信長は殺されてしまったんだ」

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