洒落怖超まとめ

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偽善

   

868 名前:どん 投稿日:03/01/10 20:26
これは私が高校生だったときの話。

当時、私はブラスバンド部に入っていたんですが
あまり才能がなかったみたいで、ちっとも上達しない。
おまけに内気な方でしたから、部内であんまり友達が出来なくてね、
何度もやめようと思いました。
でもそのたびに、部員のある人(まぁ仮にYとしましょうか)が
私を励ましてくれたんです。
「ずっと練習していけば必ずうまくなるって」ってね。
その一言がすごく嬉しくって、やめずに練習に打ち込んでいったんです。

870 名前:どん 投稿日:03/01/10 20:28
そしたら、3年になってから突然うまくなり始めたんです。
よく才能が開花するっていうじゃないですか。
自分で言うのもなんですが、まさにその通りだったんです。
更に、みるみるうちに演奏が上達していくのに自信がついて、
私の性格は外交的になりました。
それもあって、私はブラスバンド部の部長に選ばれました。

それから一ヶ月ほどした或る日、
わたしはひとり夜遅くまで練習していて
(かぎを持っているのが私だったので出来たのですが。)
気付いたら既に九時を過ぎていました。
さすがにもう帰らなくては。
私は音楽室と部室の片づけをし、かぎを閉め、玄関に向かいました。

871 名前:どん 投稿日:03/01/10 20:28
こつ、こつ、こつ、こつ。
誰もいない学校って、とても静かなんですよ。
ほんとに何の音もしない。だから、自分の足跡が響いて、めちゃくちゃ怖いんですよね。
びびりながら廊下を歩いていたんですが、
いつからか、自分以外の足音が聞こえてくるような気がするんです。
いや、確かに別の足跡が聞こえるんですよ。それも自分の後ろから。
それで「やばい」って、全力疾走しました。ええ、必死で。
すると、もうひとつの足音もばばばって。
もう、恐ろしくて恐ろしくて。一心不乱で走りました。
それなのに、なかなか曲がり角が来なくて・・・・。
もしかしたら、永遠にこの廊下が続くんじゃないだろうか?

872 名前:どん 投稿日:03/01/10 20:29
そう思いかけた矢先、やっと直線の終わりがやってきました。
ああ、助かった。
この先の階段を下りれば、すぐ宿直室だ。
私はほっとしながら、角を曲がり、階段を一段降りました。
その瞬間。

どん。

あっ。

床に叩きつけられ、気を失いつつある中で
私は見ました。

全く無表情の、Yを。

874 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/01/10 20:52
これで終わり? 意味わかんねーよ

875 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/01/10 21:04
ありうる話だけど、脚色っぽいのが...
実際、お為ごかし野郎は追い越されると本気で足引っ張るよ。
(優越感にひたりたいのに裏切ったな!)ってとんでもない事するんだよね。
他人を所有したいんだよ。

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