噂フロッピー
566 名前: コピペ 04/02/05 04:29
子供たちの間でいろんな噂が飛び交ってる。
高校生のなつこのクラスメイトまで、噂話に没頭している。
「ねェねェ、知ってる?」…
なつこは弟の部屋で、“ウワサ”フロッピーを見つける。
「またこんなもの作って…。そうだ、いたずらしてやれ。
夜、公園で1人で遊んでいる男の子がいて、一緒に遊ぼうと
声をかけてくる。でも一緒に遊ぶと帰って来れない。
その少年の名前は『マ、サ、オ』…じゃありふれてるから
『マ、キ、オ』にしよう…」
翌日、なつこの友達は、合うなりこんなことを言う。
「ねぇねぇ、新しい噂知ってる?『マキオ』っていう子がね…」
「え?なんで知ってるの?」
「なんだ、もう知ってたんだ。」
弟の仕業だな…あんなでたらめ広めちゃって!!
567 名前: コピペ 04/02/05 04:31
ところが、帰宅途中に見た、知らない子供達まで口々に話している。
「ねーねー、教えてよ」
「マキオっていうんだってさ」
「へー」
「ブランコに乗ってるんでしょ?」
うちに帰り、ウワサフロッピーを見ると…
「何よ、これ…」
知らぬ間に、フロッピーに新たな「噂」が大量に書きこまれていた…
マキオとブランコに乗ってはいけない。
マキオは寂しがっている。
マキオは友達を欲しがっている。
マキオと遊んだら帰れなくなる。
○○塾の生徒が帰宅途中行方不明に。
「塾の帰りにどこかに消えるんだぜ」
「最初ね、ジャングルジムの上に立ってるんだって」
「で、ふっと気がつくと飛び降りてて、目の前に立ってるんだって」
「いっしょに遊ぼうっていうんだよね」
(そんな!この噂は昨日私が作ったの…)
夕方、母は弟がまだ塾から帰らないと言う。
「私、捜してくる。」
公園に捜しに行く姉。
なんと無人のブランコが1つ、ひとりでに揺れている。
それに近づいていったが、後ろで何か気配がして、振りかえった…
白い目をした弟が手招きしている。
568 名前: コピペ 04/02/05 04:33
「お姉ちゃんも一緒にあそぼう~」
女の子の姿が消え、隣のブランコもひとりでに揺れ出す…。
もちろん、無人。
「女の子が弟と一緒に消えたんだって」
「マキオがつれてったんだぜ」
「夜中にあの公園に行くと、その女の子がいまでも立ってるって噂だよ」
「その女の子の名前知ってる?」
「…『なつこ』っていうんだって」