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塩の道

   

147 :本当にあった怖い名無し:2009/07/16(木) 19:20:50 ID:gmqX66/UO

祖母から聞いた話なんだが。

祖母が住んでいる地域は山缶部なのだが、昔は『塩の道』と呼ばれ沿岸部から内陸部へ塩を運ぶ行商人の道だったらしい。
行商人は約30kgの塩を担ぎ、険しい山を越えて行くのだが。
夏場に限って行商人が良く行方不明になる。
最初行商人は長雨のせいで地盤が緩み落石や転落事故にでもあったのかと思っていたが、それにしては遺体も荷物も出ない落石、転落跡もない可笑しい。

そんな時、若い行商人二人が遅れを取り戻す為、夜間に山を越えようとした。

山頂付近まできた時、遠くにタイマツらしき明かりがポツポツ見える、
「なんだろ?」「山の反対側から行商人が登って来たのか?」と見ていると、その明かりは山道の脇道へ反れ明かりは消えていった。

行商人は、山頂で一服着け明かりの元は何か調べに行った。
其処には洞窟があり、中から明かりが見える、恐る恐る洞窟内を調べてみると、顔見知りの行商人が裸で逆さに吊るされ、皮を剥かれている。奥にも複数の塩漬けの行商人が吊るされていた。

吐き気を抑え更に、奥に進むと、その塩漬け肉を旨そうに喰らう集団、しかも皆同じ顔。

若い行商人は恐ろしくなって逃げ帰り、麓の住人や行商人に話を伝えた。
それから暫くして、腕の立つ浪人が雇われ、山狩りをした結果、その集団は塩の行商人を襲い行商人を塩漬けにして食べていた。
顔が皆同じなのは、近親相姦を繰り返していたからだという。
この集団は浪人に皆殺しにされた。

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