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夜鳴きじゃない

   

小6の時母さんからこの話を聞いて、今思い出したので書いてみよう。

この話は俺が1歳の頃。
1歳といえば、夜鳴きが凄く、困ってる母親も多いと思う。
しかし俺は何故か夜鳴きが全然無い子だった。
10日に1回するかしないかぐらいで、夜鳴きをすれば、
「まぁめずらしぃわ」
みたいな感じ。

ある夜、家族全員が普通に寝静まりかえっていた。
その時だった。俺はその珍しい夜鳴きを始めたらしい。
いや、夜鳴きではなかった、低い声の叫び声だと言う。
モチロンその奇妙な声で母は起きた。
明らかに1歳児の声じゃなかったらしい。
「うーうーうーうー」という低い声。

そして1分後にその声は死んだようにパッタリ消えた、と。
安心した母さんが眠りにつこうとすると
電話がかかってきた。夜中の1時なのに。
その連絡は、ひい爺ちゃんが亡くなったという知らせだった。
あとで親戚と話して分かったけど、
俺が叫び声をあげた同時刻に亡くなったんだって。
同じような叫び声だったらしい。

爺ちゃんが亡くなるというサインだったのか
爺ちゃんが俺に乗り移ったのか
それともたまたまの偶然なのか。
それは誰も知らない。
けど、こうして文字を書いてる今でも
ひい爺ちゃんがそばに居てくれているような気がする

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