洒落怖超まとめ

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嫁との共有体験

   

503本当にあった怖い名無し sage 2008/08/31(日) 04:31:29 ID:dY2xrbm40

怖い夢を見た。
俺は会社からの帰り道、歩きながらワンセグケータイでニュース観てたんだ。
そしたらニュースでうちの近くで犬が殺されたってニュースやってた。
犬の飼い主が散歩中に眼を放したすきに知らない女が犬を殺して逃げたらしい。
で、飼い主が半狂乱になりながらニュースのインタビューに答えてた。

どうやら1ヵ月前にも同じ事件があったらしい。
犯人と思われる女の映像がコンビニの防犯カメラに映っているらしく、その映像も見た。
映像にはピザ女がコンビニに入ってくるところが映ってた。
かなり太った風貌が明らかにホームレスって感じのピザ女で、顔が分かりづらくて年齢不詳。
髪はチリチリのロン毛で、長さが腰のあたりまであるのが分かった。
俺は「これ完全に池沼浮浪者じゃんwwwはやく捕まえろよ警察www」
とか思いながらパッと目の前を向いた。

そのピザ女が立ってた。

504本当にあった怖い名無し sage 2008/08/31(日) 04:34:00 ID:dY2xrbm40

「うはwwこれ絶対犯人の女だろww動画撮ってmixiのっけよwwww」
とか思ってケータイでムービー撮りながら追跡した。10㍍位間隔あけて歩いた。
ピザ女トボトボ歩きでかなり遅かった。分速50㍍くらい。
それを追跡してた。
そしたら急にピザ女が止まって振り向いた。こっちを。
俺、なぜか逃げない。
女がすごい速さでこっち向かってくる。いつの間にか警察に囲まれる俺、何故か友人の友人が警察。

糞怖かったが、ここで「夢」特有のめちゃくちゃ設定になって急に話が訳わからん方向にいって目が覚めた。

朝起きたら嫁と伊豆旅行に来てた。
大きめの民宿に泊まっていた。1泊2日で来たらしく、帰りの支度をしていた。
嫁が急に「怖い夢見た」と話す。

505本当にあった怖い名無し sage 2008/08/31(日) 04:36:57 ID:dY2xrbm40

話の内容聞いてるとおれの見た夢と全く同じ夢を見ていた。
話し方が違うから確信では無いが、内容を聞くと、どうやら俺と同じ夢みてるのが解った。
嫁はかなり怖がっていて、俺も同じ夢見たとは言えなかった。
俺もかなりビビってた。泊まった部屋が過去に何かあった部屋なんじゃないかと疑うくらいだ。

そのままチェックアウト済ませて民宿を出て目の前のバス停でバスを待った。
そしたら嫁が「ケータイを部屋に忘れた」とかぬかす。
仕方なく嫁をバス停に残し俺が取りに行くことに。
ついでに宿主のおっさんにあの部屋のこと聞こうと思ってた。

しかし、部屋に行こうとしたが何号室だったかが思い出せない。経路も思い出せない。
仕方なく、恥を忍んで宿主に何号室だったかを聞きにいった。そのついでに部屋のこと聞いた。

俺「あの部屋、昔なんかあったんすか?昨日怖い体験したんですけど」
宿「やめてよお客さん。何もないよ。」「変な噂ながさないでよ(笑)」
まあ思っていた通りのやりとりだ。

部屋に行こうとして振り返ると知らない少女が立っていた。


507本当にあった怖い名無し sage 2008/08/31(日) 04:42:04 ID:dY2xrbm40

さて部屋に行こうとして振り返ると少女が立っていた。
どうやら宿のこどもらしい。どうしたの?と聞いても答えてくれない。
ただ一言「こっち」と言って歩きだした。
どうやら俺を部屋まで案内してくれるという。

階段を上って2階へ、昨日今日通った経路のはずなのに初めて通る感覚だった。
1日過ごした部屋までの経路を思い出せない自分が恥ずかしくなったが、俺は冷静だった。
(このパターンは危ない。この少女は危ない子だ、よくホラー映画であるパターンだ)
そう思いかなり警戒していた。何を話しかけても少女は無反応。
やはりこの宿はなにかやばいものを感じる。
ふと、窓の外に目をやった俺から血の気が引いた。

昨日の夢に出てきたピザ女が徘徊していた。

508本当にあった怖い名無し sage 2008/08/31(日) 04:43:33 ID:dY2xrbm40

俺は嫁のことが心配になり慌てて戻ろうとした。
すると何かに手を掴まれた。俺は「きたよ、幽霊少女だやっぱ」
と思い腕をみると、やはり少女が俺の腕を掴んでいた。
振り払おうとしたが、ものすごい力で掴んでいるため離れない。
俺は気持ち悪いまでに冷静だった。
これは夢だろうと考えた。少し手の込んだ夢だ。しかし、すぐに違和感を感じだ。
夢にしては具体的すぎるからだ。
夢特有の訳わからん設定もないし、夢なら、これだけ冷静に分析できないだろう。
これは夢じゃない。

気づくと少女は消えていた。俺は急いで1階に戻り宿を飛び出た。
嫁の姿が見当たらない。
嫁に電話をかけた。電話の向こうで酷く怯えていた。
どうやらバス停で俺を待っていたが、目の前に夢で見たピザ女が徘徊してたそうだ。
嫁「信じてもらえないかもだし、私の思いすごしかもしれないけど、怖くなったからたまたま通ったタクシー拾って先に駅に向かっている」

嫁、俺は信じるよ。俺もお前と同じ夢見て、同じ光景をみてる。
電話を切る俺は部屋までの経路を思い出した。
部屋にもどりケータイを取り嫁のもとへ向かうバスの中で俺の血の気が引く。

そもそも俺は嫁の忘れたこのケータイを探しに戻ったんだ。
さっき、電話で話したのは誰だ?

おわり

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