洒落怖超まとめ

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少年院

   

448 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/09/13 00:45
この話は、昭和20年代の後半に起こった話です。
ある町のはずれに少年院がありました。名前のごとく18歳
未満の少年犯罪者が収容されている施設でした。当時は、
少年院の数が少なく、ちょっとした盗みで捕まった者から
殺人を犯したもの、精神異常者まで一緒に収容されていたのです。
食料事情が悪かった当時でしたが、きちんと3食出されていました。
しかし、育ち盛りの少年たちには足りずいつも腹を減らしていました。
そんなある日、決められた作業中、1人の少年がケガをしてしまい
ました。上から物が落ちてきて首筋を深く切ってしまったのです。
幸い命はとりとめ、少年院の保健室のベッドに横たわり、腕に
注射針をつけたまま、入院生活を送ることになりました。しかし・・
・・少年はいつまでたっても良くならなかったのです。しかも日増し
に弱まっていくばかりでした。輸血の注射を変えて、診断してみても
回復が思わしくありません。―――どうも変だ、様子がおかしい―――
医師は思いました。少年の肌の色は、あれほどの輸血にもかかわらず
土のような色でした。

449 名前:448 投稿日:03/09/13 00:46
その夜、自宅に戻った医師は、こっそり
少年院へ戻り、深夜保健室の奥に潜んで様子をうかがいました。
電気不足の当時だったのでよほどの事が無い限り電気はつけず
月明かりだけの状態です。するとドアがスーーッと開き、一つの
黒い影が部屋に入ってきました。医師は息を殺し、じっとしていました。
黒い影の背後にそっと忍び寄り、「なにをしているんだ!!」言うなり
部屋の電気のスイッチをいれました。そこには、

輸血ビンを抱え、口のまわりを真っ赤にした少年が立っていました。
空腹に耐えかねて、輸血の血を毎晩飲んでいたのです

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