洒落怖超まとめ

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左手の感覚

   

880 本当にあった怖い名無し sage 2005/06/05(日) 15:57:08 ID:XpBaZyuU0
小学6年生の頃の話です。

運動会のため、体育の授業はほとんど運動会の競技・演目の練習に
充てられていました。
その日の体育の授業は「組体操の練習」。 ピラミッドや扇をつくる、定番のものです。
そんなに難しいものではありませんでしたが、私は途中で失敗し、
転落した際に左手首に全体重をかけてしまったらしく、手首を傷めてしまいました。
幸い骨折・ねんざもなく、痛むだけだったので、その日はシップを張って寝ました。
翌朝。 目覚ましの鳴る前に、私は目を覚ましました。
ぼんやりする意識のなかで身じろぎすると、体の感覚もすぐに目覚め
自分がお腹の上に左手、左手に重ねるように右手を置いているのが分かりましたが
左手の感覚がありません。右手を動かし左手を触って、
「ああ左手がある、感覚がないみたいだ」と分かるのです。
昨日の怪我のせいかなぁと思い、左手を動かそうと力をいれると・・・
パッと左手の感覚が戻り、動かせました。
でもその左手は、自分の顔の横にあったんです。

   じゃあ、右手の下にあるこの手はなに??

パッと右手を持ち上げ、それまで触れていた手から離した瞬間、
ベッドの横を石膏のような真っ白な顔(顔だけ)がサァッと抜けていきました。
しばらくはパニックと恐怖で声が出ませんでした。
夢だったんだと信じようとしていますが、10年以上たった今でも忘れられません。

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