ホーム > 洒落怖 > Part 1-100 > Part 21-30 > Part 21 > 悲惨な死に方 2016/04/07 233 名前:75=118=188=233 投稿日:02/10/27 03:32 私の友人に看護婦がいます。 彼女(仮にAさんとしましょう)から聞いた話です。 ある日Aさんは先輩看護婦と夜勤でした。 深夜2時を少し回った時のことです。 ある病室からナースコールがありました。 その病室は個室で、お婆さんが入院していました。 こんな時間に何かと思い、問いかけると、 その病室には簡易トイレ(?いわゆるオマル)があったのですが、 お婆さんはそこまで行けないので手伝って欲しい、そういうことでした。 Aさんはお婆さんの病室に行き、 お婆さんの用足しを手伝い再びナースステーションに戻りました。 234 名前:75=118=188=233 投稿日:02/10/27 03:33 しばらくすると、電話が鳴りました。 どうやら、火事で多くの人間が負傷したらしく、 Aさんが勤める病院にも何人か運ばれてくるとのことでした。 医師や他の看護婦に連絡したりして、 急に慌ただしくなりました。 火事の負傷者を乗せた救急車が到着し、 Aさんたちと、呼ばれてやって来た医師や応援の看護婦も 大忙しに動き回っていました。 235 名前:75=118=188=233 投稿日:02/10/27 03:33 そんな時、先程のお婆さんの部屋からナースコールが再びありました。 Aさんがそのナースコールを受けたのですが、 また用足しの手伝いをしてほしいとのことでした。 ですが、その場は手を離せない状況だったので、 後から行くからしばらく待っていて欲しい旨をお婆さんに伝え、 また慌ただしさの中に戻っていきました。 その後何度もお婆さんからナースコールがあったそうですが、 他の看護婦も手を離せないこともあって、 皆一様に「しばらくして後から行く」というように答えたそうです。 236 名前:75=118=188=233 投稿日:02/10/27 03:34 その後、とりあえず一段落したナースステーションでは、 少し落ち着いた空気が流れていました。 Aさんも少し落ち着いていたのですが、 お婆さんからのナースコールを思い出し、 急ぎ足でお婆さんの部屋に向かいました。 「お待たせ~!」と言いながら、扉を開けて中を覗いた時でした。 廊下からもれる光に照らされたその状況に彼女は息をのみました。 237 名前:75=118=188=233 投稿日:02/10/27 03:35 お婆さんがおまるの便器に顔を埋めて床下に倒れていたのです。 慌ててAさんは電気を点け、 お婆さんの様子をうかがいました。 顔は真っ青で尿も当然漏れています。 慌てて医師を呼び、ベッドに横たえ、診察したのですが、 もう既にお婆さんの息はなかったそうです。 お婆さんは老衰だったので、 御家族にはおまるで亡くなったことは内緒になっています。 ただ、最期をおまるで迎えたお婆さんの気持ちを察すると いたたまれないとAさんは言っていました。 おわり B! LINEへ送る - Part 21, 洒落怖 病院