洒落怖超まとめ

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674 2006/11/17(金) 14:35:11 ID:u10KphAwO

僕は若い時から頭に毛がありません。男性型脱毛症というやつです。
ある晩、僕が風呂上がりに鏡の前で歯を磨いていた時のことです。
ふと、頭の上に何かが乗ったような感覚がありました。
前述の通り、僕には髪の毛が無いので、その感覚は確かでした。

恐る恐る鏡を覗き込み、僕は唖然としました。
「手」です。毛ではなく、手なのです。女性の、白くそして冷たい手。
その手は僕の頭をゆっくりとさすり、やがて段々と横へずれてゆきます。
次の瞬間、頭に激痛が走りました。
その手が今度は、僕の残り少ない髪の毛をひっぱったのです。
僕は必死に抵抗しました。でもその手はもの凄い力です。
『ブチブチッ』快音と共に、頭の中が真っ白になりました。
しばらくして、目が覚めましたが、自分の手を見て驚きました。
鮮血に染まり、髪の毛が握られていたのです。
これは、病院でタミフルを処方してもらってから数日後の話です。

 - Part 149, 洒落怖