ホーム > 洒落怖 > Part 1-100 > Part 21-30 > Part 29 > 押入れ 2016/04/20 33 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/02/26 15:30 子供の頃、隣の家が引っ越して空き家になった。 なんやかんやで、ウチが買いとることになったんだけど、家はそのままで、倉庫代わりに して使っていて、俺は、よくそこへ入り込んで遊んだ。 その日も、友達2人と2階の一室で遊んでいた。 その部屋には大きなベッドが置いてあって、クッションもそのまま残っていたんで、その 上でプロレスごっこをしていた。そこの押入は上下2段に別れていて、その横までズラし たベッドに、上段からジャンプして空中技を決めたりしてた。 ちょっと疲れたんで、休憩しようってことになって、俺ともう一人はベッドの上、もう一 人は押入の上の段に座って足をブラブラさせてた。なにげに下の段の奥に目がいった。 そっちの側はフスマが閉まっていたんだけど、その暗がりに、人の足が見えた。ちょうど 体操座りみたいな格好の、すねの部分から下が白く見えている。その足が奥に動いて見え なくなり、替わって手が現れて、やがて、こっちに向かって四つんばいになった子供の姿 が見えた。目が細く、中国の人形のような顔の女の子で、なぜか裸だった。他の2人は気 付いておらず、俺だけが、その子がこっちへ向かって這い寄ってくるのを見ていた。 女の子は、押入の上段に座っている友達の下まで来ると、いきなり、ブラブラさせている 足を掴んで引っ張った。友達は、下の段に足を引きずり込まれるようにして、腰掛けてい た上段から落下、ベッドの角で顔面を強打した。 鼻血を出して泣いている友達を見て、俺ともう一人はパニックになり、しばらくオロオロ していた。その時には、もう部屋の中に女の子はいなかった。 結局、親を呼んで友達を病院に連れて行った。幸いケガはたいしたことはなく、鼻血もす ぐに止まったので、友達は家に帰った。 それからも、その家で遊んでいたけど、怖い目にあったのはそれっきりだった。 B! LINEへ送る - Part 29, 洒落怖