拾った携帯
299 本当にあった怖い名無し New! 2005/08/01(月) 01:19:58 ID:kDYpNwhu0
「その携帯・・・ザァー・・・どこ・・・ザァ・・・僕は・・ザァ・・・ザァー・・・にいる。」
その一言が恐怖の始まりだった。
私は川原の道端で携帯を拾った。
持ち主を調べようと思い、
携帯の中身を見る。
その携帯の中には、
画像、音楽、時計などの機能が全くついていない。
不思議に思いつつも、登録されている人物欄を見てみる。
【 】
上のような表記が一件あるだけだ
そう、名前が書いてない空欄だけ。
少し、不気味に思ったが、そこを開こうとした。
その瞬間、その携帯の電話がなった。
恐る恐る、電話に出てみる。
300 299 New! 2005/08/01(月) 01:22:03 ID:kDYpNwhu0
『もしもし』
「・・・」
無言だ・・・。
『もしもし・・・あのぉ、この携・・・』
自分が言い終わる前に相手が喋った。
「その携帯・・・ザァー・・・ど・・・ザァ・・・僕は・・ザァ・・・ザァー・・・にいる」
ノイズが酷くて聞き取れない・・・。
しかし、最初の「その携帯」と「にいる」
これが、聞き取れたので携帯の持ち主が
自分の携帯に電話をかけたのだと自分は思った。
『あのぉ、もしかして、この携帯の持ち主ですか?』
「そう・・・ザァー・・・どこ・・・ザァー・・・ザァー・・・僕は・・・くにいる。」
『すいません、ノイズが酷くてよく聞こえません。』
「・・・」
301 299 New! 2005/08/01(月) 01:23:22 ID:kDYpNwhu0
相手の返答が無くなった。
と、同時にノイズが無くなった。
『あ、ノイズ良くなりましたね。
あの、この携帯拾ったんですけど、今どこにいま・・・』
そう言い掛けた瞬間、恐怖の瞬間が訪れた。
『ぼぼぉおlくくぅぅうはぁああぁあああああああああああ
じじぃぃごごごぉぉぉくくくぅぅににぃぃlいぃぃぃいるうううううぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!』
と、凄い叫び声と、ボイスがまるでスローにしてる感じの声が聞こえた!!
自分は正直氷ついてしまった。
ハッ!!と我に返った瞬間、その携帯を思いっきり川の方に分投げた。
ヒュル・・・ヒュル・・・チャポン・・・
その携帯は、宙を描くようにして川に落ちた。
303 299 New! 2005/08/01(月) 01:27:02 ID:kDYpNwhu0
『ハァハァ・・・なんだったんだ・・・』
そう、思いながら川の方を見ると
さっき携帯を投げた所から男の顔が覗いたのだ。
正確にいうと、鼻からしたが川の中で、鼻から上が川から見える状態だった。
どんどんと顔が出てくる・・・。
自分は恐ろしくて硬直してしまった。
その男の顔が口あたりまで出てきた時、
更に驚いた。
口が・・・口全体が・・・。。。
自分はその後、どうしたか覚えていません。
相手の口が覗いた時から、記憶があやふやなのです。
記憶があるのは、自分が友達の家で泣いている所からです。
306 299 New! 2005/08/01(月) 01:29:56 ID:kDYpNwhu0
でも、相手の口の辺りが見えた時に
何か恐怖を感じたのは覚えています。
その後、自分はあの川に近づいていません。
あやふやなままですいません。
ちなみに1ヶ月前のことです。
310 299 New! 2005/08/01(月) 01:34:33 ID:kDYpNwhu0
・・・今、さっき冷静に考えて思い出しました。
口全体が、穴だらけだったんです!!
穴。
小さい、穴がたくさん口の辺りかた周りに空いてたんです。
例えるなら、『蓮』のコラ画像のようなモノ。
その口で相手がニターって笑ったんです。
そこまでしか、思い出せません。
すいません。完