洒落怖超まとめ

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文珍

   

722 文珍 2006/03/06(月) 17:45:35 ID:BwLFlnCEO

はじめまして。
携帯からなんですが長くなってもいいんでしょうか? この1ヵ月間パソコンが調子悪かったり、肩がひどく痛かったり重かったりするんで
誰かに真剣にきいてほしくて… 少し前にこのスレを知ってどうしてこうなったかとかみんなにわかってもらいたくて。
おもしろ半分でない自分でもこんな巻き込まれ方をするんですから、
おもしろ半分や興味本位でこういったモノやコトにくびを突っ込むのはどうかとほんとは思うんですが…
今は誰かに知っていてほしい一心なものでお許しください
明日から自分の生家の練馬の寺で1週間籠もらなきゃいけないんです
もう時間もないから今晩中にすべて書き置いてまいりたいと思います。

ほんとにすごく長くなりますが、実話のままにしたいのでご容赦ください 少し逃避して、また夜にまいります

724 文珍 2006/03/06(月) 18:11:35 ID:BwLFlnCEO

学生時代は面白がって鎌倉のKトンネルや千葉のO池や霊園とか行きました。
でも群馬のT観音や青梅のO淵では吐いたり耳鳴りがしたりしてとてもその場所へはたどりつけませんでした。
一番ひどかったのは修学旅行で行った化野のN寺と高知のA岬で、
同級生はみんな散策がてら歩いていったのですが、自分はとてもじゃないけど頭痛と吐き気で近寄れず、
しかもきまって夜になると高熱が出てしまうというありさまで…

でも歴史や風土史とかが好きなものですから、社会人になってからも懲りずに旅行や出張のときにあちこちのそういった場所をのぞくことはしてました。
でも遊び気分やただ見ておきたいからといった軽い気持ちはなく、必ずお数珠と線香を持ち行くようにはしています。
このスレを知り他のスレに少し最近書かせてもらってから、
もう時効というか自分一人の胸にしまっておくことのできないコトがいくつかあり書かせてもらえれば幸せです。
今もやっぱりまた電話が鳴ったり、トイレからなんか念仏のような低い声がします。 少し外にでます

733 文珍 2006/03/06(月) 21:08:40 ID:BwLFlnCEO

ただいま帰宅しました。
読みにくかったり、少し記憶があいまいだったりする点は文がおかしかったりするかもしれませんが、
これはすべて実話です。
書いてる自分もいい話なのか恐い話なのかわからないっていうのが本当のところです。
どんな批判でも受けますがただこの件を知っていてほしいだけです。
以下はすべて仮名ですが地名などはわかる方には
なんとなくわかる程度に書かせていただきます。

734 文珍 2006/03/06(月) 21:27:01 ID:BwLFlnCEO

さきほど申したとおり自分の生家は都内にあるかなり古い寺です。
本来なら自分が後継ぎにならなければならなかったのですが、
亡くなった祖母の『文珍(←私です)に継がせてはならない。大変なことになる』の鶴の一声だったそうで今は弟が住職をしています。
今はわからないし記憶もないのですが、幼い頃はそういったものを感じたり見たり、ひどい場合は招いてしまったりしたらしく
かわいがっていた犬が死んでしまったとき
祖母に『文珍、お墓をおがむときにおまえは絶対にかわいそうとか悲しいとか思ってはいけないよ!
成仏して幸せになってください とだけ手をあわせなさい』とクドクド言われたものです。
寺から離れたし、今ではそういったものはあまり感じなくなりましたが、
あ。ここはやばいなぁ
とか
他の人たちにはわからないようですが
なんでこんなにカビくさいんだ? とか頭痛や髪の毛が逆立つ(←静電気みたいな感じ)時はまだたまにあります
ここから話に入ります。

順をおって書かせていただきます。

736 文珍 2006/03/06(月) 21:40:48 ID:BwLFlnCEO

自分は今I区という埼玉よりの町で一人暮らしをしています。
この区にはそういう場所として有名な T団地 という場所がありますが、
一昔前は自殺の名所として有名でしたが、今ではのんびりした町ですし自分もそんなに気にせずに付近を通ったり遊びにいったりしています。 ただ、お近くでない方はご存じないと思いますが
今は団地のすべてに鉄格子がはまり誰も自殺できないようになっているんですよ…
ですから世間の方たちが言うほど恐い場所ではないし、まったく何も感じないのですが、
その中にどうしても私が恐ろしいというが子供が闇を恐がるような感覚っていうんでしょうか、
絶対に近寄れない駅前の緑地帯があります。
それが T4丁目の緑地帯です

738 文珍 2006/03/06(月) 21:55:28 ID:BwLFlnCEO

↑さん ごめんなさい
今必死で打ってますから (まーだー でしょ?)

6年前の今ごろでした…
結婚して数年たち仕事も忙しくなった自分は外食も増え、
その日もT団地からほど近い小さな回転寿司に毛のはえたような寿司屋に立ち寄りました。
その日お店にいたのは
お店のマスター夫婦(ガンコオヤジと優しい奥さんの佐藤夫妻)、
あとは常連で埼玉の浦和で自動車整備工場をやっている田中さんの4人でした。
私はそこのご夫婦に大変かわいがってもらっていて
居心地のよい場所でした。
その日、確かテレビでビジネスニュースをやってた記憶がありますから、
時刻は夜11時を過ぎた頃、急にお店の電話が鳴りはじめたんです

744 文珍 2006/03/06(月) 22:22:37 ID:BwLFlnCEO

おばさん『あー、出前かなぁ。どうするの?』
おやじさん『出るに決まってるんだろが!』
おばさん『はい、さとう寿司ですが… あら、お久しぶりです…寒いですねー
はい、はい。いつもの二人前ですね。わかりました』と電話を切る。
おやじさん『どこ?出前だろ』
おばさん『竹井さんのとこだよ。ほら公団の○階の… しばらくぶりだけど、奥さんだったよ。
なんかあんまり元気なさげだったけどねぇ
上ちらし二人前ね!』

小さな店だったので会話は筒抜けだし、竹井夫妻というのはやはり一年ぐらい前までは
お店によく二人で来る常連でした。

おばさんがそのあと独り言のように
『でも、なんでこんな遅い時間なんだろ?』と
ポツリと言った瞬間に
急に私はまたそういう時に感じる
耳をひっぱられながら鈍器で後頭部をなぐられる
感覚を受けました。
でも、なんのことかわからなかったし、その時は気にもとめなかったんです。
また、何の気なしにちらっと田中さんに目をやると、田中さんは
ひどく真っ青な顔をしていました。

店中なんか気まずい感じだったんで、
自分は『あ、田中さん。そういえば、ハガキきてたよ。点検近いからオレの車乗ってかえって安くやっておいてよ。
オレ、田中さんの借りてくからさー』と言いました。
田中『う、うん。わかった』と相変わらずさえない顔色のまま、それからすぐに何も言わず私の車でそそくさと帰ってしまいました。 それからしばらくして、出前にでかけた奥さんが帰ってきました。

751 文珍 2006/03/06(月) 22:55:36 ID:BwLFlnCEO

おばさんはひどく真っ青な顔です。
でいきなり『…竹井さんとこ二人とも亡くなったってさ… 奥さんが半年前で今晩が旦那さんのお通夜だって…。
今団地の集会所でちょうどお通夜やってるみたい』
『…奥さん亡くしてからあの旦那さん一人で暮らしてたらしいけど、亡くなってるのに誰も気付かなかったらしいよ…優しいいい夫婦だったのにかわいそうに…』 私『…』(頭ガンガンしてたんで奥さんの言葉はそんな感じでした)

『でも、おかしいねぇ。田中さんて竹井さんとこでごはんとか食べさせてもらってたり、すごい親しかったのに知らなかったのかな…ねぇ、あんた』
おやじさん『…』 その寿司屋のおばさんは胆力のある人で、店の場所柄から団地への出前も多く
『昨夜はエレベーターパネルから白い手がでてきたw』とか
『今日は階段のところにずぶぬれのサラリーマンがうずくまってたけど、帰りに見たら姿がなくてさw』
とかいう方でしたから、
その人が真っ青な顔をしてたというのはよほどのことです。
正直、自分もぶるってましたので帰ろうと思い帰ることにしましたが、
おやじさん『タチの悪いイタズラするやつがいるなあ!!』(←そういったものはまったく信じてない人でした)
おばさん『違うわよー!だって電話のむこうで猫の泣き声してたし。あんたも覚えてるだろ!飼っちゃいけないのに二人暮しはさびしいから飼ってるって竹井さんよく言ってたでしょ…
でも、なんでとっくに亡くなってた奥さんから…』

私『ごめん。オレ帰ります』 その日の帰り道、わずか車で数分の道ですが、
田中さんから借りた車のせいもあり、なんか雲のうえを走るような感覚でした。
ただ自分には、なんとなく竹井さんのおばさんが
後に残したご主人をかわいそうに思ってヨビに来たんだな…
だからご主人が好物だった佐藤さんとこの上ちらしを頼んだんだな…
とだけ思っていました。 これですべて終わるはずでした。でもこれでは終わらなかったんです
760 文珍 2006/03/06(月) 23:28:30 ID:BwLFlnCEO

それから2週間ほどして、会社の友人たちとまたスキーに行くため自分の車を出す約束をしてた私は、
T駅裏の自宅から田中さんの自宅のあるA塚に向かいました。
浦和の工場まで車をとりに行くのは大変だろうと
いつも田中さんが自宅そばの空き地まで車を持って帰って停めておいてくれる約束にしてたんです。

ところが…
田中さんの自宅に着き私の目に飛び込んできたのは、《喪中》
という文字と白黒の垂れ幕です。
おそるおそる自宅にいた奥さんに聞いてみると、
おととい亡くなったとのこと。 次いで、最後の仕事が多分私の車の整備だったこと。
頭の動転してる私にはそれぐらいしかまともに聞けずに、お線香もあげずに帰宅してしまったのですが

A塚から我が家までのあいだにA公園というかなり大きい公園があります。
緑も豊かで昼間は憩いの場なんですが、
夜は老婆がガソリンをかぶって焼身自殺をしたり、浮浪者がクビを吊ったりする正直私は苦手な場所です

田中さんの家から車で通るときに、その公園のわきの坂道をくだりながら通るのですが、
なんか異音がカンカンとボンネットの中からします。なんか固いものが中で跳ねている感じです。
その坂道脇に車をとめてボンネットをあけました(ボロ車だったんで、あげたボンネットが落ちてきそうで心配でしたが)。

ちょうどラジエーターの脇になぜか《猫の首輪》がはさまっていました…。小さな鈴のついた赤い首輪…

バカな自分はそれを何にも考えずに道端に投げ捨てました。

冷静な方ならそれが何の首輪かなんとなくおわかりですよね!

でもなぜかそのときの自分はひたすら恐くなって逃げるように帰ったのです。

769 文珍 2006/03/06(月) 23:48:06 ID:BwLFlnCEO

その晩、意を決して歩いて(車に乗りたくないから)自分は佐藤さんの店に行きました。
この話がどこへ向かっていくのか、どうやって終わるのかなんとなく見えはじめていたんです。

おばさん『あれ?文珍さん、早いね。もう開けるから待ってね。』
私『…おばさん…田中さん、亡くなったらしいよ。』おばさん『……』

私『おばさん、何か知ってるでしょ、本当は!
オレに話してよ!!』 おばさん『聞いた話だけど、田中さん4丁目のとこの緑地帯でクビツリしちゃったらしいんだよ。
ほんとに驚いたよ。あれ、なんか顔色悪いよ』
『おばさん、知ってるのはそれだけじゃないよね?』『…』

『もうみんな巻き込まれてるんだから話して!』 『…いや、田中さんてギャンブルやサラ金からひどい借金があったらしくてさ。
それを竹井さんとこのご夫婦がアレコレ面倒見てあげてたんだと。
でも、ほら竹井さんとこ二人とも亡くなっちゃったからさ…。
多分頼りになる人いないから、借金を苦にしたんだろうねー。いい人だったのにねぇ』

(ほんとだらだら長くなってすいません
覚えてるかぎりありのまま書いてます
なんか吐きそうですけどがんばります)

777 文珍 2006/03/07(火) 00:08:25 ID:y8sQxeTdO

違う!わかってないと思いました。
なんとなくその時思ったのは
《竹井さんのご主人が亡くなった晩、田中さんはその電話の主がこの世の人ではないと知っていた って
ことと多分田中さんがギャンブルにのめり込んでいったのは、
あの晩に田中さんが竹井さんたちを連れて帰ってしまい、
しかも世話になっていたのに入院している竹井さんのおばさんの見舞いもせず不義理をしてたから、その申し訳なさで…》 ではないかということ。
最終的には、見るに見兼ねたおばさんが《ヨビに来た》んだと思います。

先日の某高速の玉突き事故で、寿司屋を閉めていた佐藤さんご夫妻が亡くなりました。 もうこの話の全容を知っているのは私だけです。

妻と別れて友人とも付き合いづらくなり、自堕落に生きている私を見兼ねたんでしょうか…
ここ2、3日まったく寝れません。
長々とすいません。
おつきあいいただいてありがとうございました。
すごく楽になりました。
ほんとにありがとう!
あ、田中さんの勤めてた自動車整備工場は、現在周囲を鉄条網で囲われボロボロで、
誰も買い手がつかずに放置されています。
多分何かでるんでしょうね…

追伸:明日から1週間頑張ります

 - Part 122, 洒落怖