ホーム > 洒落怖 > Part 1-100 > Part 21-30 > Part 22 > 最後の電話 2016/04/08 412 名前:カメラマン 投稿日:02/11/20 16:18 前回(271参照)の話を2ちゃんに載せた話をしたら 親友が 『俺の体験談も載せておいてくれ』 といっていたのでここでお聞かせします。 もう4年くらい経つのかな・・・ 当時、親友(以下A)には大学で知り合った○恵ちゃんという 彼女がいました。 私達と2人はよくつるんでいて、どこに行くにもほとんど4人で 1セットという関係でした。 話は4年前のこんな寒い季節の夜でした・・・ 413 名前:カメラマン 投稿日:02/11/20 16:19 その日、Aは深夜までのレンタルビデオ(某ウ○アハウス)のバイトを終え 自宅に戻ったのは夜中の2時頃だったといいます。 週末のせいか、いつも以上に忙しかったので帰宅するとそのまま寝入って しまったのですが暫くしてから不意に着メロが流れたそうです。 携帯を取ると○恵ちゃんから・・・ 『なんだよ こんな時間に』と時間も時間だけに不機嫌そうにAが言うと、 いつもは明るく答えるはずの○恵ちゃんが、その時は明らかに何かが違う様子 だったそうです。 『まだ、起きてたんだ ごめんね』彼女の最初の返事はこれだったのですが、 何か電波状態の悪いところにいるみたいで、時折 『ジー』とか『シャー』とかいう音が語尾に混ざっていたそうです。 『どこにいるんだ?』と親友が尋ねると 『前に言ってあったけど、今日田舎から友達が出てきてるから、みんなで 深夜のドライブ中』と彼女は答えたそうです。 415 名前:カメラマン 投稿日:02/11/20 16:19 親友は『そういえば、そんな事いっていたなぁ』とその事を思い出したので、 『あんまり、夜遊びしないで帰ってこいよ 電波悪いなぁ 高速からか?』と 眠気もあったので早めに電話を切ろうとしたそうです。 だけど、なぜかその日は彼女がなかなか電話を切ろうとせずに、しまいには 『就職するならここがいい』とか『○○くんは胃が弱いんだから食べ過ぎるな』 とか、どうでもいいことをひたすらしゃべっていたそうです。 親友が 『どうした? なんかあったのか?』と聞くと、最初は○美ちゃん黙っていたの ですが、なぜか涙声で 『ごめんね ごめんね なんでもないの ごめんね』と繰り返したそうです。 Aも気になったそうですが、眠気には勝てず、明日会う約束だけをして 電話を切ったそうです。 次の早朝でした。Aが○恵ちゃんのお母さんからの電話で起されたのは・・・ 首○高速湾岸線から四○木方面に向かう分離帯で○恵ちゃんの乗った車が ハンドル操作を誤って分離帯に激突するという事故を起したのでした。 高速隊の人の話では乗っていた4人は全員車外に放り出され、ほぼ即死状態だった そうです。○恵ちゃんも近くの病院に搬送されたそうですが、途中で亡くなった そうです。 416 名前:カメラマン 投稿日:02/11/20 16:20 Aがお昼過ぎに○恵ちゃんの自宅に行くと、憔悴しきった顔のお母さんが いきなりAに泣き付いて 『ごめんね ○○くん もう○恵とは会えないの ごめんね』と繰り返したそうです。 その時、なぜか昨日の○恵ちゃんの『ごめんね』を繰り返していた電話を 思い出したそうです。 そして落ち着いた頃にあるものを手渡されたそうです。 それは○恵ちゃんの持っていた壊れた携帯でした。 おかあさんの話では搬送先の病院で右手にしっかりとストラップが 絡まっていたそうです。 ただ搬送された時間をお母さんに聞いて、Aはふと疑問を感じたそうです。 搬送先の病院についた時間が“午前2時35分”だったそうです。 しかし、その時間は確かにAが電話で話をしていた時間だったので、理由を お母さんに説明し、○恵ちゃんの履歴を調べようということになりました。 ただし、電話には守秘義務というものがあるので、知り合いの警察関係者に お願いし調べてもらったそうです。 ・・・確かに履歴は2時35分を過ぎてからも通話中だったそうです。 壊れた電話が通話でもしていたのでしょうか・・・ 今でもこの話を思い出すとAは 『あの時 電話を切らなければ・・』と電話を切ったことを悔やむそうです。 ちょっとスレ違いで怖くないんですが 世の中にはこんな切ない霊体験もあるということが みなさんにもわかってもらえればと思います。 長い文章にお付き合い感謝します。 B! LINEへ送る - Part 22, 洒落怖 電話