暗闇の中で異常なサイズのTシャツが洗濯機にたれさがってた。
洗濯機を覆い隠すほどに大きいそれを見て、驚愕した俺はすぐに電気をつけた。
そして確認してみると、確かに大きくて黒いTシャツがあった。
でも、記憶がここで途切れていて、記憶が戻ったのがどこからかは明白でないけど、
多分、朝の8時ごろだったとは思う。
記憶が飛んだことは皆あるかな?記憶が飛んだことに気づいた時、その恐怖は異常なものだよ。
記憶なくなっただけならよかったんだ。ただ、母にあんなことを聞いてしまったことを後悔してるね。今も。
「俺今日何時ごろ起きたっけ?」
「何時に起きたかわからないよ。私より先に起きてたんだから。」
「それにしても洗濯機の前で何やってたんだい?」
これ以来、俺は洗濯機には近づいてませんし、二階で寝てます。