ホーム > 洒落怖 > Part 1-100 > Part 31-40 > Part 39 > 病気 2016/04/30 323 名前:病気・1 投稿日:03/05/27 04:42 初めは左の耳だった。音楽を聞いている時、微かな異常を感じた。 低音が妙に響いて聞こえる。疲れているのかと思い、オーディオを 止め、私は眠りに就いた。だが、翌朝目覚めた時には事態はさらに 悪化していた。昨晩よりもはっきりと低音が響く。耳の中で低音が 何かと共鳴するように聞こえるのだ。これは医者に見てもらわなけ れば、と思いながら急いでシャワーを浴びた時、私は恐ろしい事態 に陥っている事に気づいた。右の耳がほとんど聞こえない・・・ 自分の話す声さえ聞こえないのだ。いや、高音は聞こえるのだが、 人間の声やそれより低い音が聞き取れない。左耳の方は低音が異常 に大きく響くために、その事にしばらく気づかなかったのだ。 そういえば、両耳の周辺に圧迫感がある。触ってみると、耳の下、 頬の後寄りの所に鈍い痛みを感じた。私は自身の重大な変調を認識 せざるを得なかった。 324 名前:病気・2 投稿日:03/05/27 04:43 にもかかわらず、私は病院に行く事をためらった。難聴になった知 人が耳鼻科医に高価な補聴器を買わされた、という話を知っていた。 また、手術を受けても結局治癒しなかった、別の知人の話を聞いて もいた。その日が日曜日だという事もあった。・・・いや、それら は全て口実に過ぎない。私は聴覚を失う事を、と言うより、それを 医者に宣告される事を恐れた。ひたすらに恐れていたのだ。結局そ の日は一日中、家の中で逡巡していた。 夕方になってようやく落ち着きを取り戻した私は、インターネット で情報を収集することにした。昼間はずっとくよくよと思い悩み、 そんな事をする気にもならなかったのだ。思い当たる病状をたより に検索すると、ある病気の記事に辿り着く事ができた。 その病気とは・・・「 オ タ フ ク 風 邪 」 325 名前:病気・3(ラスト) 投稿日:03/05/27 04:44 何を笑っている、そこのお前! 俺は本気で人生に絶望しかけたんだぞ。首をくくる紐まで用意した ぐらいだ(嘘 耳?2日たったらだんだん治ってきたよ。間もなく全快するだろう。 ホッペはまだ腫れているがな。 いやそんな事はどうでもいい。本当の恐怖はここから始まるのだ。 君たちは知っているだろうか。あの恐ろしい噂を。 大人になってからオタフク風邪に罹ると・・・「 イ ン ○ 」になる 陰気になる、じゃないぞ。陰険、でもない。イ○ポ だよ ○ンポ。 ああ、いったい俺の、俺の子種はどうなってしまうのだ! B! LINEへ送る - Part 39, 洒落怖