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百物語2

   

840 名前:NANASY 投稿日:02/10/01 17:09
今度は私も現場にいた話をひとつ。
友人B君の彼女はケーキ屋でバイトをしていたんですが、ある事情でその店が
閉店することになり、大量にローソクをもらって帰ってきていました。
ある日その友人B宅で遊んでいたとき、蝋燭がいっぱいあるから百物語をやろう
ということになりました。ケーキにたてる小さい蝋燭ですが、さすがに狭い部屋
で百本も灯すわけにもいかず、まあ50本くらいでやるかぁということになり、
ガラステーブルに油粘土で50本の蝋燭立てをつくって、部屋の明かりを消しました。
男女6人でテーブルを囲み、一人目が話し始めたんですが、どうも寒い。ちょうど
今くらいの季節だったんでエアコンもつけてなかったんですが、やっぱり寒い。
狭い部屋で50本もの蝋燭に火がついているにもかかわらず。こりゃぁヤバイか?
なんてお互いに思ってたようですが、なんとか一人目の話が終わりました。
「なんかやばい感じがするね」などといいながら一つ目の蝋燭を持ち上げ、
そっと息を吹きかけた瞬間・・・
テーブルの上の蝋燭が一斉に消えました。
「うぁぁぁっ!」皆思わず叫んでしまいました。慌ててB君が部屋の明かりをつけ
「なんだよ今の?誰かのいたずらだろ!」など大騒ぎしている中、私と隣のC子は
浮かない顔をしていました。C子に「見た?」と聞くと「見えた」と答えます。
C子も私と同じものを見たようです。皆が火を消す友人に注目している中、
50話もしてたら蝋燭全部溶けんじゃねーの?と心配でテーブルを見ていた私は
火が消える直前、ガラステーブルに反射する知らない女性の顔を見たのです。
C子の角度からはそれがふっと息を吹きかける表情まで見えたとか・・・

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