洒落怖超まとめ

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真夜中の訪問者

   

692 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/05/01 03:19
夜中の2時半すぎ。
さっき不思議なことが起こった。

眼が醒めた。金属音で。明らかに寝ているベッドのパイプに
何か、別の金属がかち合う大きな音。電気をつけて少し見渡すが
何も無い。間違いなくかなり大きな音がしたのに・・・
音だけの夢ってのもあるのかな?電気を消した。
ふたたび寝ようとしたが、どうも眼が冴えて寝れない。すると
ドアの外、エレベーターホールに人の気配がする。なんだろう?
私の住む5階は2部屋しかなく、もう一部屋は会社で、夜は人がいない。
・・・しまった!今日に限って鍵を閉め忘れたぞ。
すると、静かにドアが開いた。人が入ってきた。エレベーターホール
の薄明かりに照らされたその人影は、20台とおぼしき女性。暗くて
よく見えないが、細身で長身、モデルのような体型で、長い髪、薄手
の黒のスラックスに白のブラウス。顔は輪郭から判断してかなりの
美人かと思われた。

知らない女だ。一瞬いろいろなことが頭をよぎる。部屋をまちがえた?
強盗か?それにしては殺気立った感じがない。幽霊なら扉をあけなくても
いいだろう。最近チラシのよく入る宅配の風俗が部屋をまちがえたか・・・
「もしもし?」女が言う。
「どなたですか?」私がつとめて平静に聞く。手はベッドわきの
居合刀に伸びる。部屋の中は真っ暗なので、少し明るいところにいる
彼女からは俺の姿は見えないだろう。

「・・・間違えました」声のトーンが外国人っぽかった。彼女は音も無く出て
行った。扉を閉める音も聞こえないくらい静かに消えた。たまたま鍵をかけ忘れたときにこんなことが起こるとは。
しかし最初の金属音は?虫の知らせってやつかな?

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