洒落怖超まとめ

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真夜中の騒音

   

804 体験 2006/03/18(土) 01:27:54 ID:Nk4NUIH5O

7年ほど前…俺が大学生一年の時の話し。

俺の部屋で大学で仲良くなった友達との初のオールをしていた。
2階建のボロアパートで、カンカン音が鳴る外階段に、
風呂もないしトイレは2階に一つしかない共同トイレだった。
その一階にある一室が俺の部屋。

時刻も深夜になり、酒も入ったみんなは、まったりしていた。
俺は酒があまり飲めなかったので、ほぼシラフ。
ただ疲れで少しウトウトしていた。
会話は少なくなり、外の虫の声も鮮明に聞こえるぐらいの静寂が広がっていた。
もう、みんな寝そうだなぁ………
そんな時だった…

カンカンカンカン…ッッッッ!!
バタンッッッ!!!!!
ジャバーーーッッッッ!!!!
……………。
カンカンカンカン……ッッッッ!!

俺を含めたみんなが思わず吹き出した。
静寂を切り裂いたその音から、
よほど漏れそうだったのか階段を猛ダッシュで駆け上がり、
用を済ませ…猛ダッシュで駆け降りて行った…
そんな状況が手に取るように解ったからだ。

そのおかげで、みんな目が覚めたようだ。
話題は勿論そいつの事だった。
みな想像が膨らみ、どんどんそいつについての面白い妄想の話しをしだした。

806 体験 2006/03/18(土) 01:46:11 ID:Nk4NUIH5O

それから30分ほどたった…
さすがに身体もピークだった。
もう、みんな寝そべって会話もまた少なくなり、再び静寂が広がった…

カンカンカンカン…ッッッッ!!
バタンッッッ!!!!!
ジャバーーーッッッッ!!!!
……………。
カンカンカンカン……ッッッッ!!

まただ!二回目があるとは思わず、
不意打ちを喰らったように、みんな笑い転げてしまった。

それから……10分後……
また同じ事が起きた。

その後…5分後…
まただ。
たまるの早いな…出し切れなかったか?

一分後だっただろうか、次はすぐだった。

もう、みんなに笑いは取れてなかった。
笑いどころか、嫌がらせかよ!?と思うぐらいだった。
だが……
それはもう休む暇なく、
ひっきりなしに階段を駆け上がり、ただ水を流して、駆け降りる…
もう、嫌がらせ以外の何物でもなかった。
明らかにおかしい…しかもこんな真夜中に…
いい加減みんなイライラしていた。
810 体験 2006/03/18(土) 02:00:58 ID:Nk4NUIH5O

カンカンカンカン…ッッッッ!!
ジャーッッッッ!!!!
カンカンカンカン…ッッッッ!!
……………

窓の外から響くひたすら繰り返す音。
よほどのバカか狂った奴の仕業だと、みんな悪口を叩きだし…

「おい!!いい加減にしろ!!」
と声を上げたりもしたが、いっこうに止める気配はなかった。

「まったく…聞こえてないんだよ。俺が直接言ってやるよ!」
と、一人の友達が痺れを切らせて立ち上がり
窓の方へ向かい…窓を開けようと手をかけた時…

俺は重要な事実に気が付いた。

『おい待て!!階段そっちじゃねえよッッッッ!!
玄関側だッッッッ!!』

………カタンッ…………

俺が叫ぶと同時に…音はピタッと止まった…

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