さっきの着歴番号が090ではじまってるってことに。
そして、相手が全然知らない奴だったってことに。
その二つに気が付いたら一気にさっきの電話のおかしな点に気がついて、
雨の山の中?何でそんなとこから電話が?携帯で?携帯無くしたんだろ?
一緒にいた奴のか?ていうか、山の中ってどうやっていったんだよ?
車?でも雨の音メッチャ聞こえてたし外でてたの?へ?は?何?
軽いパニックに陥った俺は、相手の最後の言葉を思い出してゾッとした。
こっち来るって…?
慌てて同じアパートに住んでる友達の家に転がり込んで、一晩ソイツと電気つけっぱで起きてました。
で、一番怖かったのは次の朝。
流石に一晩中起きてて眠くなってさ。自分の部屋に帰るときだった。
アパートの入り口に泥だらけの靴跡がブワァ…って…
着歴にあった先ほどの番号を迷惑電話指定にして友達の部屋で寝ました。
コレでおしまいです。その携帯は結局壊れちゃってデータの引継ぎが出来ないまま変えちゃったんですが、
結局何の電話だったのか全然今でも分かんないっす。幽霊にしてもサイコさんにしてもとても恐ろしい体験でした。
この事を話すと皆掛け直せばいいのに~って言うんですが、自分が体験者になってみると事実の追求なんてとても…。
君子危うきに近寄らずっていいますし。