洒落怖超まとめ

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見取り図

   

793 名前:陸自(現職) 投稿日:03/02/12 01:40
5歳の頃、両親が離婚しました。
母方に引き取られて、夜は母親の傍で寝ていました。
6歳になったある日、深夜1時に目が覚めました。
祖父が買ってきてくれた(ネタじゃないよ)柱時計が、大きく「ボーン」と鳴ったからです。
今とは違い、そんな夜中に起きるのは子供にとっては異次元の世界で、思わず何度も時計を確認しました。
すると、部屋の向かって左隅に天井近くに貼り付けてある、家の見取り図のあたりがなんだか変なのに気付きました。
なんと、そこには、まるでテレビのように、映像が映し出されていたのです。
初めは、古っぽい照明器具のシェードが、地震のように大きく揺れていたかと思うと、
パッと画面が変わり(書いてて、なんだか寒気がしてきた)お婆さんが二人、ジッとこちらを見下ろしている場面に替わりました。
子供心に「これはヤバイ」と、感じた私は隣に寝ていた母親を、必死に起こそうと
するのですが全く、起きる気配がありません。って、いうか「息をしてるの?」って感じです。
まったく頼りになりませんでした。
布団で顔を隠し、ガタガタ震えていたのですが、また再び「ボーン」という柱時計の音が
しました(おそらく1時半の鐘の音)
その音を聞いて安心したのか、恐る恐る布団をめくり先程の怪現象の箇所をみました。
消えていました。

しばらく、放心状態が続いた後、母親を起こすと「ああ?何?はよ寝え」と言われ、寝ました。

おわり

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