洒落怖超まとめ

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錯乱

   

481 名前: その1 04/08/11 23:02 ID:J6bGefHP
中学生の時、課外授業でキャンプをした事があったんだけど、
そこでいつも温和で優等生な委員長のA君と一緒のグループになった。
彼はとても人当たりがよく、俺達のグループは
和気あいあいとキャンプを楽しんでいた。
夕食の準備の途中に俺は、
A君が班を抜けてどこかに行くのを見かけた。
トイレかな、と思っていたが
それからしばらく帰ってこなかった。
その後、ロッジに戻った俺達は昼間の疲れも手伝って
さっさと寝る準備をすることにした。
そしてそのうちの一人が寝袋にシーツを詰め込む途中、
何かで手を切ったと言い出した。
傷はけっこう深く、シーツが赤く血で染まっていた。
寝袋をまさぐると、中からナイフが一本出てきた。

482 名前: その2 04/08/11 23:03 ID:J6bGefHP
A君達がその怪我人を先生達の元につれていってる間
俺を含めた三人がロッジに居残っていた。
なんでこんなところにナイフがあったんだろう、という話になって
俺は夕食の準備中にA君が途中でいなくなった事を
思い出してそれを友だち達に喋った。
みんな口々にそれはヤバい、
先生に言った方がいいんじゃないかと言ってると、
丁度俺のほうから見える窓から
A君が凄い形相で俺の事を睨みながら見ているのが見えた。
俺は驚きの余り、声もでなくて、そんな様子を見た友達たちも
A君の存在に気付き、慌てて出口を塞いだ。(鍵なんてなかったからみんなで押した)
委員長は普段からは想像もつかない雰囲気で扉をたたき
「あけろーっでてこい!てめーら殺す」とわめいていた。
俺らは殺されると思って必死でドアを押さえた。
しばらくたって、見回りの先生がやってきて委員長を取り押さえた。
それからA君は学校に来る事はなかった。
そしてしばらくたってある噂が耳に入った
A君は自らナイフを持っていき、
とりあえず誰でもいいから身近にいたやつを
刺すつもりだったらしい。
窓から覗くA君と、もしかしたら刺されていたかも
しれないと思うと今もまだ恐ろしい。

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