ホーム > 洒落怖 > Part 1-100 > Part 1-10 > Part 8 > 降り続けるエレベーター 2016/03/22 377 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:01/10/01 02:20 私が働いているビルは、地上12階地下2階建て。 持ち場は地下1階。その日は仕事が多くて3時間残業、 タイムレコーダーを押した後、エレベーターで12階まで 登り、社食横の喫茶コーナー(自動販売)にて珈琲を飲み寛ぐ。 かなり疲れがたまっていたのだと思う。 ソファーでうたた寝してしまった。 起きたときはもう午後9時近く、早く帰らなきゃ。 下りのエレベーターに乗った後、寝起きでぼーと していたので、1階のボタンを押し忘れ、はっと気付いたときは 地下2階までエレベーターは 降りてきていた・・ところが、なぜか止らない・・ 地下2階まで降りた後もエレベーターは止らず、どんどん、どんどん 降り続けていくのです。止らない。急に怖くなって、1階のボタンを 慌てて押したのだけれど、なぜか機械が反応しない。まるでコントロール不能。 いったいどうなっているのか、ほとんどパニック。なぜエレベーターは 止らないで降り続けていくのか。もう500階分?くらいは降りる感覚が続いて いた頃になって、ふっと我にかえった。そうだ。緊急マイク で警備に連絡が取れるはずだ。備え付けの 受話器を手に取ろうとしたところで、地震かと思うほどエレベーター 全体がガタンと揺れて止った。あまり唐突で激しい揺れだったので しりもちをついてしまった。そして扉が音も無く開いた。 なぜかそこは、12階よりひとつ上の屋上階の小ホールだった。 まるで狐につままれた気分で、何が何だかわからない気持ち。 地下の底まで降りてきたつもりだったのに・・? とにかく、真っ暗な屋上階に1人で居るのは怖い。 再びエレベーターに乗るのも恐ろしい。しょうがないから階段で1階まで 降りていった。階段は非常用なので、けっこうシンドイのだけれど。 結局、単に私が寝ぼけていただけなのだろうと思って、 この話は誰にもしていないけれど、あの時のわけの わからない恐怖は当分忘れることができない。気味が悪いので 1人でエレベーターに乗ることができなくなってしまいました。 B! LINEへ送る - Part 8, 洒落怖