洒落怖超まとめ

厳選じゃない、完全網羅のまとめサイトを目指しています

56番目

   

930 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/05/22 01:02 ID:PN/oVZCn
伊集院光の話。
伊集院はTBSラジオで深夜番組を長いことやっていた。
ある日、その番組で「百物語」をやろう、ってことになった。
恐い話を知っているスタッフ、一般の人、そして勿論伊集院自身も一人一話づつ話していって蝋燭の炎を消していく・・・といったカタチだ。
当日になり、キチンと百人集まった。
「じゃあ、始めようか。」
伊集院が一話目を話し、続いて二話目、三話目、と続いていく・・・
九十八話、九十九話、そして、百話目・・・
だが、話し終えてしばらくしても、特になにも異変はなかった。
「なんだぁ~、結局何も起こらなかったな」
軽く落胆しながら、百人は打ち上げをするために居酒屋へ向かった。
酒のせいか、百人とも馬鹿騒ぎをしている。
その中の、一人が言った。
「ちくしょ~、俺も話したかったな~、せっかくとっておきの話だったのに」
その一言を聞いて、酒宴をしている空気が凍った。
「だって百人しかいないんだぞ?どうして話してないんだよ!?」
百人は、放送されたラジオの録音テープを聞いてみた。
五十六番目・・・その音声は聞こえてきた。
「・・・俺が死んだ時にさぁ~・・・」

 - Part 72