ホーム > 洒落怖 > Part 1-100 > Part 11-20 > Part 17 > いじめの仕返し 2016/04/03 848 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/08/25 16:07 ある日の放課後、俺は友達のA川とK田と教室にいた。するとそこに、 クラスでいじめられているM木がやってきた。M木は俺らを無視して、 自分の机の中を何やらガサガサし始めた。K田が言った 「あいつまじ気持ちわりーよなぁ」 「確かにな」 俺が相づちを打っていると聞こえたのか、M木はこっちに顔を向けた。そして こちら側にスタスタと早足で寄ってきた。A川がM木の前に出て言った 「何だよデブ。それ以上寄ると殺すぞ」 キュッ、と上靴が床と擦れる音がした。その直後、M木はA川を勢いよく 突き飛ばしていた。よく見たら、A川の頬にはハサミが突き刺さっている。 口内まで貫通していた。「ギャアアアア!!アアァァァ・・・」 血まみれであまりの痛さに床で転がるA川。 「な・・・お前何やってるんだよ!」俺は叫んだが、M木は完全に目が イっていた。ギョロリと俺らを睨み、「やられたら、やり返す、」などと呟いてた。 結局、その日はそれ以上の事はなく、俺とK田は救急車でA川を病院に送った後、 先生に事情を話し、M木は退学処分となった。 そして数日後、K田の家が燃えた。幸い家族は無事で済んだそうだが、 現場には物的証拠がなく、犯人の特定は難しいとの事だった。 ・・・やったのはM木だ。俺は確信していた。もちろんK田も同じだった。 大体、あいつは何なんだ。ほんのちょっと、悪口を言っただけであそこまで 逆上するなんて。今までM木がいじめられる場面を幾度となく見てきたが、 あんなキレ方をしたことはなかった。そもそも、俺達はどちらかと言えば イジメにあまり関わっていない方だ。もっと過激なやり方でM木をいじめている ヤツは他にいくらだっていたのに。しかし、いくら考えても分かるはずがなかった。 今日は、K田が俺の家に来る。M木について警察に話すかどうかの相談を するためだった。 「ピンポーン」 チャイムが鳴った。やっと来たか、そう思って受話器を取った。「はい、どなたですか」 相手は無言だった。俺はもう一度「どなたですか」と言った。相手は小声で答えた。 「M木ですけど」 ドア穴から外を見ると、誰かの返り血で真っ赤に染まったM木がいた・・・。 B! LINEへ送る - Part 17, 洒落怖