彼はエレベーターに乗り11階へ到着、書類をしまいカギをかけて再び
エレベーターに戻りました。
1Fの利用階数ボタンを押し、「今日も疲れたなぁ」とほっと一息ついたその時!
『・・・チーン・・・・』なんと10階で勝手にエレベーターが止まったそうです。
ドアが開きます。
と、その先には真っ暗なフロア―が広がっているだけでまぁ誰が立っていたと
いう話しではなかったんですが、彼は閉ボタンを押す余裕もなく、恐怖に引き攣った
顔で壁に後ろ手に張り付いたままドアが閉まるまでの数秒間を過ごしたそうです。
その後、エレベーターは無事1階まで下り、彼は逃げるようにして帰ったとのこと。
不思議なのはその例の10階っていうのはテナントもいっさい入っておらず
エレベーターの利用階数ボタンの10Fを押してもランプすら点かないように
なっていたんだそうです。
後輩がそこを辞めるまで、後にも先にもそれが、ただの一回切りの体験だったそうですが。