洒落怖超まとめ

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入ってくるモノ

   

888 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2016/10/17(月) 06:47:20.37 ID:KrcrRvK00.net[1/4]

『入ってくるモノ』第一章 -beginning-


まず最初に断っておくが俺に文才は無いと思う。
それにあの日俺が体験した出来事をうまく文章化出来るかどうかも分からない。
稚拙な文章ですまないが書かせて欲しい。

読んでいて生ぬるい話かもしれないが、
一人でも多くの人に俺の体験談を聞いて欲しいんだ。
今思い返しても不思議で奇妙でわけが分からない。

このことは家族にも話したことがないんだけどそろそろ解禁したいと思ったんだ。
それまで霊やオカルトなんて全く信じてなかった俺が遭遇した忘れられない事件だ。

怖い話と言うか不思議な話だ。
現在進行形の悩み相談とでも言った方がいいのかもしれない。人によっては怖いといえるかもしれない。

スレチだったらゴメンな。
だがこれは創作でも何でもなく実話だ。長くなると思う。ゴメン。

でもみんなに読んで欲しい。あまりにも恐ろしいので、何か良い解決法をみんなに教えて欲しいんだ。
そしてここに書き記すことで俺自身の心の整理になればいいのだが・・・。

悪夢の始まりは3日前・・・。
3日前のあの日。
忘れもしない夜の出来事。


to be continued…

889 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2016/10/17(月) 06:49:05.22 ID:KrcrRvK00.net[2/4]

『入ってくるモノ』第二章 - I am X -


俺は工場勤務の28才男。とりあえず俺のことはXとでもしておくか。

俺が住んでいるアパートは長方形の2階建てのエレベーター無で、102号室を使っていた。
両隣の101号室と103号室は俺が入居してきたころから空き部屋だった。

古いアパートで防犯設備もろくになく、簡単に泥棒に入られそうだったが別に盗られて困るものもないので風呂に窓はいつも開けっ放しにしていた。
(いちおう窓に格子のようなもにがついているので人間は入れない)

俺は夕飯と風呂を済ませるとすぐに床についた。
仕事かったるかったなーとか、明日晴れるといいなーとかそんなことを思いながら布団のなかで目を閉じているといつの間にか眠ってしまった。

そして何時間寝たのか分からないが、夜中にふと目が覚めた。
だんだん意識が 現実に引き戻されていき目を開けた。

携帯電話は省電力のために既に消灯しているので完全な暗闇になっている。
自分の目が開いているのか閉じているのかもわからないくらいの完全な暗闇だ。

そのときだった。

ガリガリガリガリッ!

突然戸を爪で引っ掻くような音がして、戸が少し開いたのを感じた。
俺は反射的に戸を閉めたが、既に何かが戸の向こうから部屋に入って来た気配を感じた。


to be continued…

890 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2016/10/17(月) 06:52:59.00 ID:KrcrRvK00.net[3/4]

『入ってくるモノ』第三章 - ending part1 -


ゾクリとして身動きできないでいた。呼吸すらまったくできない。

その数秒後、「キシキシキシ」という軋み音が聞こえたかと思うと、
「ぶるる、ぐぅ…、ぐるる…。」というくぐもった苦しげな声が部屋の隅から聞こえてきたのだ!

パニックになって、誰だ?!とか、おい!とか叫ぼうとしても声が出せない。

「トッ、トッ」

畳の上を歩く音が聞こえて 、気になるもんだから暗闇のなか目を凝らしてみるも当然誰もいなくてその音も止んだ。
だがまた目をつぶると聞こえるんだ。

「トッ、トッ」

俺は恐怖で目をつぶり、ひたすら朝が来るのを待つしかなかった。
しばらくすると足元からザワザワなにかが登ってくる感覚があった。
その「何か」は布団の上を一歩一歩登ってくる。

「ぶるる、ぐぅ…、ぐるる…。」

そいつは声とも呼吸音ともとれない音を発しながら登ってくる。

もちろん俺は恐怖で目を開けることができないが、そいつの手足がまるで赤ん坊のように小さいことが布団の中からでも感じ取れた。
そしてとうとうそいつが頭まで近づいたと思ったら、毛むくじゃらの何かが俺の顔に覆い被さった。
その後俺は呼吸が苦しくなり全身を金縛りが襲い、いつの間にか気を失っていた・・・。


to be continued…

891 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2016/10/17(月) 06:55:12.25 ID:KrcrRvK00.net[4/4]

『入ってくるモノ』最終章 - ending part2 -


深夜3時とか4時くらいになった頃だと思う。
布団のなかで目を覚ますと、何かが布団の周りを歩く音がした。
うっすらと目を開けて横を見ると、そこには毛むくじゃらの何かが虚ろに佇んでいた。
暗闇のなかでうっすらとシルエットしか分からなかったが、異様に小さな体のそれは明らかに人間ではなかった。

ここまで来ると本当に怖くなってパニックになった。
誰か助けを求めようと声を挙げたかったあいかわらず声が出ない。

再び「ガリガリガリガリ!」と戸を引っ掻くような音がしたかと思うと、戸が少し開いてドタドタと奥の部屋に何かが向かう音がして、その後は静けさだけが残った。
俺はそのまま朝まで布団のなかで動けなかった。

ほとんど一睡も出来ず、疲労も取れないまま俺は会社に出勤した。
同僚に 昨日の話をするも誰も信じてくれず、なにか訴えたかったんだよなどと箸にも棒にも掛からないことを言われす始末だったのを憶えている。

あいつが何者かはわからない。けど、あの姿はどう考えても人間じゃない。
まぁ別にこれまで何か害があったわけでもなし、病気や事故にもあってないけど、
今でもたまに戸を爪で引っ掻くような音が聞こえる気がするんだ。ちょうど今みたいに誰かにこの話をした夜とかにさ。

もし幻覚とかじゃなく、霊的なモノなんだとしたらお払いとか、盛り塩とかしたほうが良いのかな?
正直、最近寝るのも怖い。
同様の体験者、人体のメカニズム、にゃんこ関連に 詳しい方いたら、是非アドバイスして欲しいんだ。
スレチだと思われる方にはホント申し訳ない。無視してくれ。

俺が体験したのはこんな感じ。
もし同じような体験をしたやつがいたら教えてほしい。


- end -

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