ホーム > 洒落怖 > Part 1-100 > Part 21-30 > Part 28 > お婆ちゃん子の男 2016/04/19 64 名前:お婆ちゃん子の男 投稿日:03/02/18 19:05 私はお婆ちゃん子でした。 両親が共働きでしたし、一緒の家に住んでいたので 私は小さい頃から祖母にはずいぶんと甘えましたし・・・ 祖母も孫の中で私が一番可愛いと 二人きりになった時にはよく言ってくれました。 しかし 人には必ず寿命があり、どんなに大切な人にもいつかは必ず死が訪れます。 そして 祖母が死んだのは私が高3の夏の事でした・・・ 私は一週間くらいは泣き続けたのを覚えています。 その年の冬の事です。受験勉強で疲れていた私は 夜中に何かの気配でフト目が覚めてしまいました。 枕元を見ると祖母が着物を着てチョコンと座っています。 すぐに、幽霊だと気がついたのですが不思議と怖くありません。 祖母は生前の様な優しい顔で私を見つめていたからです。 「おばあちゃん。」私は声をかけました・・・ 65 名前:お婆ちゃん子の男 投稿日:03/02/18 19:05 すると祖母の霊は私の頭の中に語りかけてきました。 「生前、悪い行いをしたので成仏するには一番可愛がっていた 身内を道連れにしなければならない・・・」 そんな感じの意味が頭を駆け抜けた瞬間! 祖母が私の首を掴むともの凄い力で引っ張ります!! 私は声を出そうとしたのですが、首を強く締められているので声はでません。 頭の中で 「お婆ちゃん!やめてくれ!お婆ちゃん!」と何度も念じていました。 しかし、祖母の両手は力を緩めませんでした。 気が遠くなる瞬間に頭の中で 「ちぇ!」と汚く舌打をするような意味が聞こえたと思ったら 私は気を失ってしまいました。 気が付くと両親が私の部屋にいました。両親に言わせると 大きな物音が聞こえたのので部屋に入ると 私が白目をむいて口から泡を吹いていたと言うのです。 あの日以来、祖母の霊が二度と私の所へ来る事はありません・・・ そして 私はこの話を誰にも・・・両親にさえも話していません・・・ しかし テレビ番組で霊能者がよく先祖の守護霊だとか 祖母の霊が守っていると神妙な顔で話しているのを聞くと・・・ 「何を言うかぁ!偽物霊能者め!」 と思ってしまいます。 B! LINEへ送る - Part 28, 洒落怖