洒落怖超まとめ

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たてよみの部屋

   

292 名前:麻布321456 投稿日:02/06/04 00:37
私はそのの声に眼を覚ました、深夜2時。
がくぶちの裏あたりからそれは聞こえてくる、男のうめき声のようだった。
こんな夜中に何なんだよ~うるせーな。壁をたたいた・・まだ聞こえる。
ろうかへ出て隣りのチャイムを鳴らした、何回も何回も。
しかし部屋からは何の反応もなかった、ドアをノックした何回も何回も。
たしかに聞こえているのだが出てくる気配はない。
おとこのうめき声であることは間違いない。
とつぜん、後ろのドアが開いた、怒りをあらわにした前の部屋の女性だった。
こんな夜中にうるさいったらありゃしない・・!
のんでるのあんた・・! そこの人は夜勤の警備員さんよ・・!
しかし、変な声が聞こえるんですよ、奥さん。
たしかなの・・? その時はもう声は聞こえてこなかった。
いいかげんにしてよまったく! バタンとそのドアは怒りを込めて閉められた。
はたして本当にいないのだろうか、部屋にもどり一服つけた。
どうなってるんだ、まったく。眠れなくなってしまった自分を呪った。
このアパートに引っ越してきてまだ2週間、特に住人に面識はない。
にくらしくなった、チクショー。
あまりにも突然、電気が消えた。そして今度は向うから壁をたたく音が聞こえた。
るすである部屋から確かに聞こえている。
その時だった、後ろに気配を感じた、何かが動いている。
れいきが首筋をはしり動けなくなった、今まで金縛りの経験はない。そして、
はっきり見た、正面の鏡に浮かぶ男の姿。
へやの中を動いている、顔がないのに声が聞こえた。あいつに殺された・・あいつに。
やめてくれ~と叫んだが声にはならなかった。そしてそれは近づいてきた。
のりかかられる感覚にそのまま気を失ってしまった。
なん時間かして気がついたとき夜は明けようとしていたていた。
かんかくを失うまで事は全て覚えていた。夢ではない。
にくしみのこもった声をあげながら隣りのドアの前に立った。
あいつに殺された、あいつに・・確かにそういった。ドアを力をこめて引いた。
るすだと思ったその部屋に・・・首が浮かんでいた。
おれのからだを返してくれ・・口がひらいた。
わめきながら私はそこから逃げ出した。そして交番に飛び込んだ。
りん人たちが警備員の男の部屋から首が発見されたと聞いたのは3日あとだった。

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