洒落怖超まとめ

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ちゃぶ台の下

   

476本当にあった怖い名無し sage 2009/03/30(月) 00:38:12 ID:CLN+Xtut0

お前ら自分が座ってる机の下気にならないか?俺は神経質になりすぎてイライラする位気にする

その原因の俺が6年前ぐらいに体験した話

その当時マンションで一人暮らしを始めたばかりの俺はとにかくビビリで、ほぼ毎晩家に友人達を誘って馬鹿騒ぎをしてた
まぁそんなことを長く出来るはずもなく結局苦情がきてしまい自粛することになってしまった
しかしビビリな俺は静かに一人夜を過ごすのがとても困難で、なけなしの資金で小さなテレビとノートパソコンを買った

ネット環境やテレビの設定をした後の夜はとても気楽に過ごせた
そのせいかどんどん夜起きている時間が増え、いつしか仕事があるということと朝に弱いという弱点を抱えつつも深夜3時位まで起きるようになっていた
その頃から2chにも嵌りだし仕事にも熱が入らなくなってきていた
ビビリでも十分すぎる娯楽の恩恵を受けて時間感覚がすっかり狂ってしまい、当時は本当にダメ人間になってしまっていた…現在進行形だけど

奇妙な出来事が起こり出したのはそれからだった
パソコンの画面を見ていると視界の隅に一瞬何か白いものが見えたり、就寝時に電気を消した直後ゴソゴソと家のどこかから不審な音がしたりとこのスレでは大したことないものだった
しかし俺はそのことを気にし始め、怯えていた
それでも夜更かしは辞められなかったが
しかしそれらが起こり始めてすぐ、夜更かしを程ほどにさせた決定的なことが起きた

477本当にあった怖い名無し sage 2009/03/30(月) 00:40:42 ID:CLN+Xtut0

いつものように仕事から帰り、テレビとパソコンの電源を付け、
テレビの音とパソコンの操作という2つの娯楽を楽しんでいた時だった
俺はちゃぶ台の上にパソコン、そのちゃぶ台越しにテレビというフォーメーションで
あぐらをかきながらネットサーフィンをしていた
ふと何か白いものが視界の隅に見えた
それでも気にしなければ何も起きないという勝手な理論でガン無視を決め込み、
視線を完全にパソコンに集中させた
しかし今度は不審な音が丁度死角になっているちゃぶ台の下から聞こえた
パソコンの読み込み音や、テレビの音声でもない、
人が小刻みに詰まり気味の鼻で呼吸をしているようなスンッスンッというような音だった
流石に娯楽があるとはいえ恐ろしくなってきた俺は立つこともできず、ただただ硬直してしまった
そうしている内にいつの間にかちゃぶ台の下の音があぐらをかいている
俺の足のちょうど組み合ったところから聞こえるようになっていた

478本当にあった怖い名無し sage 2009/03/30(月) 00:42:10 ID:CLN+Xtut0

絶対に見ない、意識しない、騒がないというまるで子供達に教える地震対処方法「おかしも」のようなことを意識しつつも、その時人って本当に怖くなってしまうともう錯乱するんだなと実感した
冷静ならば下なんて向かずに立っていただろうが、恐怖心とほんの少しの好奇心に負け、
下を向いてしまった

ちゃぶ台の下には目を大きく開いた真っ白な顔があった
鼻から下の部分はちゃぶ台に隠れていたが、下を向いた俺の顔とそいつの顔は30cm離れていなかったであろうからもし全部見えていたら本気でショック死していたかもしれない

それからどの位経ったか、気が付いたときには夜が明けていた
幸い仕事が休みだったので気分を落ち着けようと顔を覆うように両手を押し付け、
ゆっくりと顔から離した







視界が白く覆われた

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