洒落怖超まとめ

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428 本当にあった怖い名無し New! 2005/07/23(土) 14:11:02 ID:lBWB6y6E0
  これは、私の体験談です。記憶に曖昧な部分があるので、多少正確じゃない部分があります。
しかし、結果や現在起こってる状況は全て真実です。
文章に不手際な点が多くあると思いますが、ご了承ください。
なお、今までこの話は、他人に一度も話をしたことがないので、話した結果、誰に何が起こるか自分自身気になります。
 初めての2CH書き込みで、誤って”怖い話を作ってみないか”のほうにアップしようとしたところ。
その夜に急激な腹痛にあい、数日間入院するはめになりました。
胃に小さな穴が開いたそうです。
神経性と言われましたが、思い当たる理由はありませんでした。
とりあえず、書き終えたのでアップします。
では、かなりの長文になると思いますが、少しの間お付き合いください。

 私は、もともとすごく怖がりで、幼少の頃、よく兄に稚拙な怖い話を聞かされて泣いてるような子供でした。
 今から20年程前の話です。私はまだ10代で、よく夏休みに山や海等にキャンプに行ったりしていました。
その頃から、自分の写る写真に妙な顔が浮かび上がるようになったんです。
山で撮る写真、海で撮った写真、結婚式に親の付き添いで行った時の写真等、ほんの2ヶ月ほどの間に、十枚以上の・・・
いわゆる心霊写真が撮れたんです。
あまりにも頻繁に写った為に、親が心配してA県N市のとある霊媒師に除霊をしてもらいました。
この頃も奇妙な事が色々あったのですが、それは別の機会にお話したいと思います。
はっきりと分かるのは、この事を転機に、私と私の周りは、徐々に変わっていったんです・・・。
434 本当にあった怖い名無し New! 2005/07/23(土) 15:04:39 ID:lBWB6y6E0
続き
私の家は塾をやっており、毎年夏休みに生徒をキャンプに連れて行くことが、毎年の行事でした。
ちょうど除霊を行った翌年の夏、例年のごとく、とある県の県民の森にキャンプに行きました。
キャンプと言っても、テントで過ごすのではなく、県営のホテルに泊まって川や山で遊ぶ程度のものです。
参加者は、大体15-20人程度で3人一部屋で泊まります。
 私の部屋は、次兄(K兄ちゃん)と幼馴染のRちゃん、そして私の3人でした。
その日の夜は、キャンプ初日とあって、興奮して眠れない者と、疲れきって眠ってしまう者の差が、かなりはっきりしており、私たちは後者でした。
暇を持て余してた私たちは、隣の部屋のH君とSちゃんを呼んでみんなでトランプをして遊びました。
 H君たちの部屋も3人部屋なのですが、Y君だけは前者のようだったらしく、6時頃にご飯を食べた後、早々に眠ってしまった為、部屋に残してきたのです。
 午後10時を回り、さすがにトランプも飽き、眠くなる者も出てきた頃、恒例といいますか・・・兄を筆頭にやはり怖い話がぽつぽつとではじめます。
 私は、すでに耐性がついていたので、兄としては、いささか不満だったようです。

435 本当にあった怖い名無し New! 2005/07/23(土) 15:05:53 ID:lBWB6y6E0
時間がたつにつれ、話もおざなりになり、明らかにつまんないと言った感じでいると、兄は、ふと、あることを思い出したんです。
 「なあ、H。Yってさ・・・まだ寝とるかな?」いかにもいたずら好きの子供が浮かべるような笑い方でH君に尋ねます。
急にふられて一瞬戸惑ったH君も、全てを悟ったように同じような笑みを浮かべ、
 「うん、多分寝てるんじゃない?ん~・・・Y君相当疲れてたからまだ寝とるよ絶対!で、どうすんの?K兄ちゃん」と言
って、兄に期待の目を向けます。
H君の弾んだ声に、待ってましたと言わんばかりに、 
 「ここってさ、確かベランダんとこ柵あるけどさ、つながっとったよな?」と兄が、
 「ちょっと見てみよっか?」H君が窓を開けて確認する。
繋がってるとは言えないが、柵と柵の間が20cmほどの隙間で、子供でも十分渡れる距離でした。
 「OKOKこれなら行けるよ。で、どうすんの?」Hがにこにこしながら戻って来て、兄の作戦を面白そうに聞いてます。
私とRちゃんは、あんまり乗り気でなく、二人でロビーの所にある自動販売機にジュースを買いに行くと言って、
部屋を出て1Fにあるロビーに向うことにしました。
Sちゃんは、もう相当眠いらしく、私のベッドの上でうとうとしています。

436 本当にあった怖い名無し New! 2005/07/23(土) 15:07:09 ID:lBWB6y6E0
計画は、こうでした。
二人で布団のシーツを剥がしてかぶり、柵を越えて窓をドンドンと叩く・・・ただそれだけの何のひねりもない単純ないたずらでした。
 私とRちゃんも、多少眠くなってましたが、二人でたわいもない会話をしながらロビーでジュースを買い、
2Fの中央階段の手摺にもたれながらジュースを飲んでいました。
すると、
  バタンッ!!
突然私たちの部屋の方から、勢いよく扉を開ける音が聞こえました。
 バタタタタタタ・・・・
すごい勢いでY君が、私達の前を駆け抜けていきます。
これにはさすがに私たちもびっくりして、二人でY君の後を追いかけました。

437 本当にあった怖い名無し New! 2005/07/23(土) 15:08:32 ID:lBWB6y6E0
 「Yく~ん!おーい!」
 「Y君まってよって!!」
二人で声をかけますが、Y君は止まりません。
私とR君は顔を見合わせ、
 「兄貴やりすぎ・・・」とか、
 「Y君大丈夫かな?」とか、言いながら後を追いかけます・・・そして・・・。
Y君は、そのままトイレに駆け込んだんです。
私とRちゃんは・・・。
 「ぷっ・・・あはは・・・・あははははは」
お互い緊張の糸が切れ、大爆笑しながら階段の手摺のところに戻りました。
ジュースを飲み直しながら、Y君が戻ってくるのを待ってたんです。
 数分後・・・Y君が戻ってきました。
でも、様子がおかしかったんです。

438 本当にあった怖い名無し New! 2005/07/23(土) 15:09:32 ID:lBWB6y6E0
手をまるで鳥のように広げ、空を飛んでるかのように両手をふわりふわりと羽ばたかせながら、千鳥足で私たちの前を通り過ぎて、
部屋のほうに戻っていこうとしてたんです。
私たちの前を通り過ぎる時、Y君は目を閉じていました。
 私とRちゃんは、あっけに取られました。
よく理解出来なくてしばらく沈黙が続きます。
そして、Rちゃんが一言、
 「あれって夢遊病かな?」
私に聞いてきます。
私は、答えられませんでした。
Rちゃんが追いかけようとしましたが、私は肩をつかんで止めました。
 「ほっとこ・・・」私は、なるべく冷静を保ってそう答えました。
でも、手はすごく震えていたと思います。
Rちゃんは怪訝そうにこっちを見ましたが、Y君が部屋に戻るまで待ってから、私たちも部屋に戻ったんです。
 部屋に戻ると、兄とHちゃんが、不機嫌そうに私たちの帰りを待ってました。Sちゃんはすでに熟睡してます。
理由は、脅かしに行ったら、Y君がいなかったからだそうです。
Rちゃんは、私たちが見た状況を話しました。

439 本当にあった怖い名無し New! 2005/07/23(土) 15:10:43 ID:lBWB6y6E0
 多分、脅かす前にY君はトイレに駆け込んですれ違いだったのだろうということ、例の夢遊病の行動。
この話を聞いた兄達は大爆笑。
そして、兄、Rちゃん、H君の三人でY君の様子を見に行ったんですが、案の定、寝ていて更に大爆笑していました。
Rちゃんも、さっきの私の態度を忘れて一緒になって笑っていました。
私は、とても笑えません。
出来るだけ平静を保とうとしましたが、耐え切れなくなった私は、
 「僕、もう寝るよと」言って、なるべく悟られないように布団をかぶって震えていました。

441 本当にあった怖い名無し New! 2005/07/23(土) 15:12:09 ID:lBWB6y6E0
うやらRちゃんには見えてなかったようです。
夢遊病の様に戻ってきたY君・・・その右の胸元に、まるでY君の体から生えてきてるかのように・・・。
おかっぱ頭の子供の顔が半分突き出して無邪気に笑っていたのを・・・。
 そして、これがこの先の話につながる最初の体験だったんです。

文才が無い為、長い上に読みづらい文章で大変申し訳ありません。
もう少し話をまとめたかったのですが、少々体調不良になってしまいました。
 ここまでの話なら、特にみなさんには何も問題ないと思いますので、とりあえずここで一旦区切りとさせて頂きます。
続きは、またの機会に書きたいと思います。

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