ホーム > 洒落怖 > Part 1-100 > Part 31-40 > Part 38 > アリとキリギリス 2016/04/29 31 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/05/16 20:09 激しく既出か、スレ違いかもしれないけど・・自分は怖かったもので。 あるところに働き者のアリと、ぐうたらで怠け者のキリギリスがおりました。 夏の間せっせと働いているアリにキリギリスは、 「アリさん、なんで毎日そんなに働いているうだい?」 「冬の間に食べるものを貯めているんだよ」 「冬なんて、まだ先じゃないか。それよりアリさんよ、俺みたいに今は遊んだらどうだい?」 「今はいいけど、冬になると大変だよ。じゃ、仕事があるから・・」 と言ってアリはせっせと働きだしました。 「ふん、バカなやつ」 キリギリスはアリをバカにします。 季節はかわり秋になり、やがて冬がおとずれました。 アリは夏の間貯め込んだ食料で毎日がお祭り騒ぎ。 一方キリギリスは、夏の間遊んでいたので食料がありません。 「くそ~、こんな事なら夏の間に働いておくべきだった」 ひもじい思いをしている目の前にアリたちのどんちゃん騒ぎが聞こえてきます。 「そうだ、アリさんに食料をわけてもらおう!」 キリギリスはアリさんの家をおとずれました。 「アリさん、すみませんがお腹が減って逝きそうなので、何か食べ物を恵んでいただけないでしょうか。」 アリは快くキリギリスに食料を分け与えました。 32 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/05/16 20:10 だが、アリは忘れていません。夏のあの日、キリギリスにバカにされたのを・・・。 アリは、キリギリスがお腹いっぱいになって寝付くのまちました。 ぐっすり眠ったとこを確認すると、アリは一斉にキリギリスの体に硬いアゴで傷つけようとします。 あまりの痛さにキリギリスは飛び起き、逃げようとします。 だが、奥から奥からあらわれるアリに手や足の節々が切り取られていきます。 一本また一本と・・。 冬の静寂をやぶりキリギリスの悲鳴だけが空しく聞こえました。 やがて春になり、虫たちがあらわれる季節となりますした。 蜜蜂がせっせと蜜を集めています。 やがて一匹がおもしろそうな店をみつけました。 看板にはアリの古美術店と書かれています。 おもしろそうなので、中をのぞいてみました。 中は薄暗く、いろんな絵画や肖像が置かれています。 蜂は最初マネキンだと思ったのだが、 その中の一体、手足のないキリギリスが、 「おい、俺は立教大学三年の高橋だ、助けてくれ!!」 B! LINEへ送る - Part 38, 洒落怖