洒落怖超まとめ

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スキー林間の思い出

   

287 名前:スキー林間の思い出1[sage] 投稿日:03/11/14 20:04 うちの中学は、毎年1月ごろ、1年生がスキー林間学校ってのを
やるんだけど、毎年同じスキー場、旅館だから先輩とかに色々聞く。
で、おきまりの怪談話。中学校一年なんて、つい最近まで
小学生やってたやつらだから、そういうのめちゃくちゃ怖がるんだよね。
それで、先輩たちも面白がって、
「あの、三号リフトに乗ってるときに三つ目の柱の下を見るな」
とか、根拠も無いことをいって変に怖がらせる。
で、自分が1年の時、スキーの経験で班をわけるんだけど、
一番下手なグループが、三号リフトを使うんだよね、ルート的に。
で、自分は結構滑れるから、そのリフトを使わなかったんだけど
そのリフト使ったやつらが、旅館に帰ってきて、いきなり
みんなに話し出すんだよ、幽霊がでた、って。

288 名前:スキー林間の思い出2[sage] 投稿日:03/11/14 20:06で、みんなでわいわい話して、結局まとめると
「三号リフトの三つ目の柱の下を見たら、真っ赤なスキーウェアを
着た女の人が立っていた」ってことだったのだけど、
どうせ普通のスキーヤーの見間違いだろう、ってことで
その日は終わったんだよね。
でさ、おきまりのように夜はY談とか怪談で盛り上がるんだけど、
最後はその真っ赤なスキーヤーの話になっちゃうんだよ。
で、夜中の三時くらいかな、いきなり叫び声が聞こえるんだよね。
みんなマジで驚いて、廊下に飛び出る、他の部屋のやつもみんなでてる。
先生もでてきて、叫び声のした部屋に入ってみたんだよ、男子何人かといっしょに。
俺もいっしょに入っていったんだけど、部屋のなか真っ暗で、女子の部屋特有の
いい匂いがしてたことがすごい印象に残ってる。

289 名前:スキー林間の思い出3[sage] 投稿日:03/11/14 20:06それで、先生が電気つけたら、なかで女子がうずくまってて、
泣いてるんだよ。本気で。しかも、窓を指差しながら。
それで、先生が抱き起こそうとしたら
「いたよ、いたよ、赤い人が・・・」とかいってる。
それで、みんな窓のほう見たんだけど、真っ暗。
そのあと、みんな部屋に戻ったんだけど、ホント怖かった。
あの、女子の叫び声、なんていうか、心霊写真の番組とかで
観客が怖がる声がものすごい大きくなった感じで、すごい耳に残るんだよ。
男子数人、恥ずかしい話だけどすごいくっついて寝たよ。
(そんとき体験した話もあるが、それはまたいつか)

290 名前:スキー林間の思い出4[sage] 投稿日:03/11/14 20:12次の日、
「怖くて寝れなかった」とか、「ホントに見たの?」
とか朝食の時間に話してたら、
先生が怖い顔、っていうか深刻な顔で
前にたってる。何だ?と思ってみんな静かになって、
先生が話し始めたんだよ。
ぞっとした。だってさ、スキー場で事件があったから
今日は近くの自然博物館にいくんだ、っていうんだよ。
その日はみんな騒がなかったけど、すごい気になって
夜には先生に聞いてまわるんだけど教えてくれないし
テレビでもそんなニュースやってない。
みんなよくわからないまま、学校帰ったんだよ。
で、卒業のとき、思い出話してて、そのとき
やっと先生に教えてもらったんだよね。
三号リフトの三番目の柱、その横の林のなかで
真っ赤なスキーウェア着た女の人が自殺していた、ってこと。
しかも、うちらがそのリフト使った日、まだ死体はその林のなかにあった、
ってことをさ。

292 名前:スキー林間の思い出5[sage] 投稿日:03/11/14 20:15三号リフトの話は、先輩の作り話だったのに、
ほんとにそんなことがおきてさ。
今でも俺の母校には伝わってる。
「三号リフトの三本目の柱の下は見るな」ってのと
「真っ赤なスキーウェアを着た女を見たら、
その夜、部屋にやって来る」ってのがさ。

293 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] 投稿日:03/11/14 20:50>>292
>そんとき体験した話もあるが、それはまたいつか

の話きぼーん

295 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] 投稿日:03/11/14 21:15>>293
やっぱそう来たか。。

で、その恐怖体験の後
部屋に帰った俺たち男6人。
寝付けない、窓が見れない、布団から出れないの
三重苦。ふとんをくっつけあい
ボーっとしていた。
わかると思うが、寝れない時間はものすごい長く感じる。
で、みんな静かになって、半分意識がない、ってとき

ふっ

って、布団のなかの空気が移動する感じがしたんだよ。
なんていうか、暖かい空気が外に逃げる、あの感じ。
で、ビクッ、って感じで目が覚めて、じっとしてたんだよね。
そうしたら、自分の足に、誰かの足がまとわりついてるんだよ(泣)
痴漢にあって女の子の気持ちがよくわかった。
少しずつ、つっ、つっ、って上に上げってくるんだよ、足が。
もし、そこで抵抗しなかったら、俺は今、別の世界にいるのやもしれん。
俺はそこで、「誰かおきてる?」って半ば泣きながらいったら
足はすっ、と抜けてった。

余談だが、その後、同じ目に高校でも、大学の合宿でもあった。

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