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ドッペルゲンガー

   

812 長文スマソ 05/01/11 23:15:35 ID:cIzmqU6B

小学校の時体験した話。
夕方ごろ友達が忘れ物をしたというので俺、A、Bの三人で校舎に入った。
生徒はもう誰もいなく、廊下が夕日でオレンジ色になっていたのを覚えている。
で、忘れ物をとり、特にすることなんかないので帰ろうか、となったとき、Bが
「おにごっこしない?」
と。
俺とAもよし、やるか、となって、校舎の三階を使っての鬼ごっこ開始となった。
じゃんけんをしてAが負け、Aは三階の廊下の端っこで目を瞑り
「いーち、にーい。。」
と数え始めた。
俺は当時太っていて走るのは苦手だった。つまり隠れるという作戦をとったわけである。
問題はここだ。どこに隠れるか。教室と階段と廊下しかないのにどこに隠れよう・・。
教室は4つ。掃除のロッカーはなぜかなく他に隠れるようなところがない。
―あとは階段・・そうだ!屋上がある。屋上のドアにぴったりくっついていればなんとかなるだろう。
 Bだって俺よりも遅いしあいつが鬼になればこっちのもんだ。
とっさに屋上への階段をのぼりはじめた。
屋上までいくにはいったん踊り場までのぼり、踊り場を右に曲がりまた登る、というようになっている。
 □==[屋上]
 ||      わかりにくくてすまそ
 ||
[廊下]

813 812 05/01/11 23:16:06 ID:cIzmqU6B

俺は踊り場を曲がり上を不意に見た。

何かおかしい。

無表情のAがいる。ただだらんと手をたらして立っている。
俺を見下ろしている。にらんでいる?みつめている?

なぜ?Aは廊下の端にいるはず。屋上への階段は丁度真ん中くらいに位置してる。
俺より早いといってもここまではこれまい。
だいいち、
「にじゅいーち、にじゅにーい」
と声がする。ありえん。
背筋が凍るような思いがした。
俺はその当時ドッペルゲンガーと本人とで目が合うと死ぬというようなことを知っていて、
(これがドッペルゲンガーだったらまずい)
ととっさに思った。友達を死なすほうが怖い。
Aはもう30を数え終わったようだ。こっちにこられると困る。
俺は廊下まで後ろをみずに降り、
「こっちだよー!」といって逃げた。
そのおかげか、Aは屋上にいかずにすんだ。

そのあとは帰ってしまったため、まだもう一人のAがいたかとかは見ていない。

オチはないけど、俺がみたAはドッペルゲンガーとやらなのだろうか。

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