なんとそこには、彼女がその日砂場に埋めた
ピエロ人形と同じ格好をした2人のピエロがいたのである。
その姿は、どこからどうみても人間である。
そしてあろうことか、その2人のピエロは、彼女の部屋を滅茶苦茶に荒らしだした。
「けけけけけ」と叫びながら、とても楽しそうに。
片方のピエロは机の上の物をいたるところに放り投げて、机の上で踊っている。
もう片方のピエロは、タンスやクローゼットを、次々と倒していく。
それらは相当な重さのはずなのに、そいつはそれを軽々とやっている。
そこまで見た彼女は、目を硬く閉じ、その悪夢が終わるのをただひたすら耐えて待っていた。
次に彼女が気が付いたのは、母親に起こされたときだった。
部屋は荒らされたままであった。
そして彼女の枕元には、
捨てたはずの、2体のピエロ人形が並んで座っていた。
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以上です。下手な文ですまんでした。