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一緒に逝く

   

625本当にあった怖い名無し2021/12/28(火) 08:40:50.80ID:viot+0Or0
奈良にある、そこそこ有名な古刹での話。そこの住職は
87歳で老衰で亡くなりましたが、病院に行くわけでもなく、
死去する前日まで朝夕の勤行をしていたそうです。
で、夕べの読経が終わった後、一番弟子の副住職を呼び、
「わしは明日逝くことになった。これまでにすべての
準備はしてきたから、何も心配することはないのだが、
一つだけ、庫裏にある糠漬けを別の容器に移し替えて
おいてくれ。説得したんだが、どうしてもわしと一緒に
逝くと言ってきかないんだ」こう言ったそうです。
副住職はわけがわからないながらも、言いつけられたとおり、
粥とともに出す糠漬けを別のポリバケツに

626本当にあった怖い名無し2021/12/28(火) 08:42:25.16ID:viot+0Or0
移しておきました。はたして翌日の昼、自室で
正座していた住職はコロリと横に倒れ、大往生をとげたんです。
まず医者を呼び老衰の死亡診断を得た後、葬儀の準備が
始まりましたが、副住職は前日の老師の言葉が気になり、
糠漬けのあった土間に行ってみると、昨日まで
漬物を入れていた年代物の瓶が真っ二つに割れて
転がっていたそうです。そこで副住職は、ああ一緒に逝くと
言ってたのはこれのことなんだと わかったということでした。
なかなか不可思議な話で、瓶にも霊魂があるものなのか、
老師には瓶の気持ちがわかったのか。そのお寺の宗派の教義は、
どちらかいうと霊魂には否定的なんですが。

転載元:死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?365 (5ch.net)

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