洒落怖超まとめ

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交霊

   

80交霊1 sage New! 2011/08/18(木) 23:09:13.06 ID:524bfmHd0

大学の頃映画サークルに入っていた。
サークル活動は、映画好きの学生が集まって映画を見る。
見終わって飲み会。飲み会で映画の話をして、主催者は
それをまとめてレビューを書き、自分らのサイトに掲載する。
鑑賞会は頻繁にあったが、それぞれ好きなジャンルがあり、
集まっても最大十人くらい。
俺はSFコミュみたいなのに参加して、そこで友人ができたりした。
ある日友人が、ホラー映画の集まりでおいしい思いをしたと言ってきた。
おいしい思いとは、知り合った女の子とホテルに行ったことだった。

ホラー映画の話から心霊話になり、その流れでラブホに出る
幽霊の話をしたらしい。
すると霊感のある女の子が食いついてきて、一緒に肝試しみたいな
ことになったそうだ。
友人に言わせると、その子は幽霊が怖いとかじゃなくて、ただ怖い思いを
したいだけ。キャーキャー騒いでる時にキスしたら、向こうから舌を
からめてきたとか。俺はその手があったかといきり立ち、次のホラー映画の
集まりに参加した。

81交霊2 sage New! 2011/08/18(木) 23:11:59.89 ID:524bfmHd0


何かしょぼい感じのJホラーで、男四人と女三人が集まった。
その中の一組が俺の友人とエッチした女の子。
三人の中では中の上。残りの二人は中の下と下の中。
中の下は主催者で、飲み会途中で帰った。友人が中の上と消えると、
男二人もしらけてすぐ帰った。
俺が帰ろうとすると、飲み会でずっと黙っていた下の中が話しかけてきた。
帰る電車が一緒だと言う。
いやー、このコとエッチするくらいなら、オナニーが楽でいいかと
思いつつ駅まで歩いていると、途中のスタバでコーヒー飲みたいとか言い出した。
終電まで三時間以上あるし、女性とのコミュ力アップの為に、コーヒーくらい
付き合うか。そんな軽い気持ちで下の中とお話をした。

霊が見える、毎晩が金縛りと、下の中は自分がさも特別な人間であるかのようにアピール。
間近で見る団子鼻やタラコ唇、半島的な細いつり目に、酒が抜けた俺のテンションは急降下。
さあ、時間はあるけど帰ろうか。家に帰ってオナニーしないといけないし、みたいな感じで
腕時計を見ると、下の中が「あなたの守護霊が見えた」と驚いたように言った。

へーそうなのと席を立ち、急に思い出した予定で帰りを告げると、
「おじいちゃんが泣いてる」と下の中が畳み掛けてきた。
俺は一昨年大好きだった祖父をガンで亡くしたこともあり、思わず下の中を見つめてしまった。

83交霊3 sage New! 2011/08/18(木) 23:15:43.40 ID:524bfmHd0

「おじいちゃんがあなたに何か言ってる」「ここじゃ人が多すぎて集中できない」
俺は顔をしかめて背後を窺う下の中にすっかり心を奪われた。
それくらい迫真の演技だった。
「ガンだったんだねえ。鎮静剤で意識もほとんどなくて、あなたにお別れの言葉を
かけられなかったんだね」俺は下の中の言葉をすっかり信じた。
「あなたがどうしてもおじいちゃんに会いたいのなら、私が霊を下ろしてあげてもいいよ。
ある所にいけば本当の霊能者がいるけど、お金がかかる。私はまだ修行中だから、
お金は取らない。でも、自分の部屋じゃないと、気持ちを集中できない。どうする?」
みたいな展開になり、気がつくと下の中のワンルームマンションへ。

部屋に不釣合いなでかい仏壇に驚いていると、下の中は身を清めてくる、などと
バスルームに消えた。
ほどなくしてバスタオル一枚の下の中が現れ「あなたも身を清めてきて」とシャワーを薦める。
俺が服を着て部屋に入ると「念が濁るから裸になって、わたしも裸だし」と、ろうそくの
仄か明かりの中、バッと巻いていたバスタオルを払った。
線香の香りと、何か生生しい臭いがして、まるで催眠にかかったかのようなり、
俺はすぐに全裸になった。

下の中は、仏壇の前で大の字に横たわるよう告げた。「こうやると確実に霊が降りるから、
じっとして」下の中は俺に覆いかぶさり、下半身を中心にもぞもぞ動いた。お経らしき
ものを唱えながら、ああ、とか、ふうなどと俺の耳元に息を吹きかけ、俺の卒塔婆は
いつの間にやらギンギンになっていた。
「ああ、そうそう」下の中は悶えるかのように呟くと、急に体勢を変え「そこにいたの」と、
俺の卒塔婆に話しかけていた。
「ええ?聞こえない。分かった。こうすればいいのね」下の中は俺の卒塔婆をすっぽり
咥え込みながら、自分のタワシを俺の顔面にこすりつけた。
「あなたも私に話しかけて。そう、舌で優しく舐めればいいの」俺はカッとなりながら、
これって69だよなと思った。

85交霊4 sage New! 2011/08/18(木) 23:21:43.29 ID:524bfmHd0

「ああ、おじいちゃんが来てる。もっとクリに意識を集中して」
俺は言われるままに下の中のタワシを舐めた。
「そうそう、もっと来て」下の中は仏壇の引き出しから儀式用の
コンドームを素早く取り出し、俺の卒塔婆に装着した。
そして儀式的な騎上位で俺のじいちゃんの霊を下ろしにかかった。
あまりの激しさに俺が昇天すると、下の中は二人で力を合わせないと、
霊は逃げてしまうと怒っていた。
「もう一度最初からやり直しね、今度はあなたが上になって、わたしの
集中力を高めて」下の中と十分くらい唾液交換の儀式をした後、
俺の卒塔婆にも再び霊が降りた。
そんな儀式を明け方まで繰り返した後、下の中はじいちゃんからの
メッセージを俺に伝えた。
おまえを事故や病気から守ってやる変りに、ある教団で働け。
自分の位は仏壇と比例するから、黒檀のヤツをローンで買え。
死後のレベル上げはツボや印鑑などのアイテムでも可能、みたいなことを話したと思う。

俺はすっかり生気を抜かれて眠りについたが、昼過ぎに目が覚めた。
周囲の様子を見て鳥肌がたった。仏壇の前にトドみたいな動物が横たわり、大きな
いびきをかいている。そうか、俺はこのモノノケと戦ったのか、そう思って自分を慰めながら、
ふと巨大な仏壇へ視線がいった。

86交霊5 sage New! 2011/08/18(木) 23:23:31.23 ID:524bfmHd0

このモノノケはいったい何を拝んでいるのか、本尊とか御神体みたいなのはあるのか。
俺は台座のようなモノに備えてある紫色の布で覆われた何かが気になった。
霊感のない俺も、このモノノケの力で開眼したのかもしれない。その布から強い邪気の
ようなものを感じた。俺は中を見たいようなやばいようなジレンマに陥りつつ、
服を着て脱出の準備をした。
恐る恐る布に手をかけると、背後でモノノケが「もっと腰使って」と寝言を叫んだ。
俺がびっくりして御神体から手をのけようとした瞬間、布がパラリとめくれた。
それが何だったのか、俺は確認するまもなく部屋を出た。
電動的な、黒いプラスチック樹脂であったような気もする。はっきりとは分からない。
それに、仏壇にバイブ的なものを供えるとかありえない。俺の想像をはるかに超えている。

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