洒落怖超まとめ

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佇む女の子

   

85 1/3 sage 2006/06/10(土) 17:12:53 ID:u8ajGFHO0

高校3年の時に体験した出来事です。
当時受験生だったこともあり、よく放課後も遅くまで友人と学校に居残っていました。
私の自宅は割と山の上にある為、すっかり暗くなった夜道を自転車で帰るのが常でした。

その日も、遅い時間に通学路を自転車でゆるゆると走っていました。
いつも通っている道に踏切があるのですが、そこを通ろうと前方を見ると、
向こう側の踏切棒の根元に小学生位の女の子が立っているのが見えました。

暗かったけれど、髪は二つくくりでスカートをはいているのは分かりました。
奇妙なのはどう見ても上半身が裸だったということです。
見えてすぐにその子は、目の前を左から右に通り過ぎてどっかに行きました。

86 2/3 sage 2006/06/10(土) 17:14:01 ID:u8ajGFHO0

私は霊感もなく、この近くに住んでいる子供だと思って目で追いませんでした。
通り過ぎた際に、その子の胴に横線がいくつか走っていたのがぼんやり見えましたが、
疲れていたので、泥遊びで汚したかボディペインティングか何かだと思いました。

しかしよく考えると、ここは草ボーボーの山道で民家はしばらく進まないとありません。
こんな時刻のこんな場所にあんな小さな子がいるかなあと、見間違いかと思いました。
ぼーっと考えていると、ふと後ろで気配を感じたので振り返りました。

するとさっき通り過ぎたはずの女の子がすぐ後ろでこちらをじぃっと見ていました。

87 3/3 sage 2006/06/10(土) 17:15:15 ID:u8ajGFHO0

ゆるゆる進んでいたので、私はまだ女の子が通り過ぎた地点まで来ていません。
だからどう考えても女の子が後ろに来ることはありえません。
頭がはっきりしてやっと状況が飲み込めると、パニックになりました。
もう2度と振り返らずに、上り坂の所も全力疾走して家路に着きました。

怖かったので、それからは違う道を通るようにしたかったのですが、
そこは帰り道必ず通らなくてはならない道だったので、
卒業するまで、明るいことを考えながら通るようにしました。

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