洒落怖超まとめ

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642 本当にあった怖い名無し New! 2007/02/24(土) 16:07:45 ID:qv/oi+afO
Aさん(女)はフラフラと夜道を歩いていた。少し酔っている。電車の中でも吊り革に捕まりながらウトウトしていた。
A(気持ち悪い…飲み過ぎたかな。早く帰ろう)
道はAさん以外誰もいない。 と、前方から男が歩いて来る。すれ違った。
A(え…?)
後ろに気配を感じる。街灯の下に来た。Aさんの影とそれと重なるようにもう一つの影。

A(今、すれ違った男が、後をつけてきてる…)
鳥肌がたった。手をのばせば届く距離に、いる。走りだすことも出来ずに歩き続けた。深夜の住宅街は静まり返っている。
A(どうしよう交番も無いし)
結局、Aさんは自分のマンションの前まで来てしまった。タクシーが止まっていてちょうど客が降りるところだった。
A(同じ階に住んでる人だ!)
親しいわけでは無いが何度か挨拶をしたことがある。物腰の柔らかい初老の紳士だ。
A「助けて下さい!」
Aさんは走った。紳士は何事かとびっくりしている。
A「あの人変質者です!ずっとつけてくるんです」
男「冗談じゃない!俺はあんたを守ってやったんだ」A「はぁ?」
男「背中見てみなよ!背中!」
紳士が「あ~」と安心したような声をだし、「上着を脱いでごらんなさい」と言う。Aさんは上着を脱いだ。真っ白い上着に、“レイプ可”とマジックで大きく書いてあった。Aさんは真っ赤になって二人にペコペコ頭をさげた。

男が去り、Aさんと紳士はエレベーターに乗った。
A「すみません、ご迷惑かけて」
紳士「いや、何もなくてよかったよ」
紳士は微笑む。Aさんは持っていた上着を見た。
A「でも、こんな事するなんて世の中、頭のおかしい人が多いですね」
エレベーターはまだつかない。
紳士「そうだね、気をつけなさい」
その直後Aさんは脇腹に痛みをかんじた。脇腹に鋏が刺さっている。
紳士「私も頭のおかしい人側の人間なんです。気をつけなさいと言ったでしょう」
Aさんは倒れた。紳士は少し考えてから、Aさんのブラウスの背中に血で“切断可”と書いた…

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