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呪いの小刀

   

562本当にあった怖い名無し sage New! 2009/05/17(日) 16:01:04 ID:xmpCODSqP

 俺が中学2年の時の事。 
オカ好きには良くある事で 友人 A、B、と学校帰りに怪談に花が咲いた。
その中のAの話が未だに忘れられない。

 Aの田舎は九州の方で土地の名家だったらしい。

 その家には代々伝わる【呪われた小刀】があったらしい。
その呪いはとても強力で幾度と無くお払いしても効果が無く、
売り払おうとも、廃棄しようとしても、いつの間にやら帰ってくるし、
壊そうとすると、関わった人間が唐突にこれ以上無く体調を崩す為、それもできない。
粗末に扱うと家に不幸が続くので無碍な扱いも出来ない、というものらしかった。

 で、肝心の呪いとは・・・隔世の長男の片目が二十歳までに必ず視力を無くす、というものだそうだ。

 で、その呪いのターゲットは次は自分なんだwwwと笑いながら言っていた。

 Aの両親は、Aが生まれた後、その呪いから逃げる為に実家と縁を切るように
今の地元に夜逃げ同然に引っ越してきたんだそうで、肝心の田舎がどこにあるかも知らないんだとか。

 俺は「二十歳まであと6年か、何にも無いといいな。」と、声をかけたら

 Aは「ありがとう。」と言って、笑っていた。

 その後、方向の違うAとは別れ、Bと俺とで帰り道を歩いていた時にBがポツリポツリと喋りだした。

「お前は小学校が違うから知らんやろうけれど・・・Aな、小学校の時に

 体育の時間の鉄棒の最中に 頭から落ちて片目見えてないねん。」

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