洒落怖超まとめ

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坪野鉱泉

   

226 名前:午後 ◆kJSZVFLw 投稿日:02/08/06 08:57
~「音」の恐怖、潜入!坪野鉱泉~

大学生になって初めての夏休みの時
俺は故郷である富山県に同郷の友人であるF川と帰省した
ひさしぶりに帰った実家でまったりとしていたが
実は俺達には目的があった
心霊スポットとして有名な「坪野鉱泉」を探検する事だった
夜中の一時頃親にはきちんと話していたので
普通に家の前で懐中電灯とカメラを用意して待っていた
3分ほどしてF川がやってきたので、すぐに俺の車に乗り込み出発した
坪野鉱泉はかなり山奥にあり、本当に真っ暗な道を進んでいった
そして目的地に向かう途中で第一の事件は起こった!
その時CDをかけて運転していたのだが(ロッキー3のサントラ)
突然音楽が乱れ「ギュィィーーーー、ィィーー」
という奇妙な音が出始めた
運転していた俺は気持ち悪くなって「ちょっと、(CD)止めて」と言うと

227 名前:午後 ◆kJSZVFLw 投稿日:02/08/06 08:58
F川がCDを出すとその奇妙な音は止まった
俺がF川に「何かCDに傷とかついとる?」
(すいません、その時を忠実に再現したいのでたまに富山弁を使用します)
と聞くと
F川は「いや、ついてないぞ」
と言うので、気持ち悪いと思いながらラジオに変えた
そしてさらに奥深くへ入っていくと
街灯は一つもなく、広がるのは
闇!闇!闇!闇のみだった
しばらく進んでカーブにさしかかった
そして曲がりきり直線に戻ったとき
白っぽいモノが道の真ん中に落ちているのに気づいた
俺は「何だありゃあ?」と思い
車のスピードを緩めた
そして近くまで来た瞬間!
急にその白いモノが地面を這う様な感じで
「ガサガサガサ」といった感じで横の草むらに入っていった
驚いた俺は「ネズミじゃねえか?」
とF川に言うとF川は
「違うって、だってネズミだったら、なんであんなにでかいんだよ」
俺は「それもそうだな、じゃあ何だろう」と思い、車をまた発進させた

228 名前:午後 ◆kJSZVFLw 投稿日:02/08/06 08:58
色々あったがとりあえず目的地である
「坪野鉱泉」に到着した
今までも廃墟はいくつか行ったけど
本当に「気持ち悪い」と思った
まず入り口から中に入ったが
奥は真っ暗で何も見えない
とりあえずそこで一枚写真を撮った
フラッシが光った瞬間
鳥の鳴き声の様なモノが聞こえた様な気がして
「変な音せんかったか?」
とF川に聞くと
「おお、キュゥウって聞こえた」と怯えながら言う
奥へ歩いていくと、奇妙な落書きが多く
そっちも恐かったが
なにより恐怖だったのが、F川には聞こえてなかったのか気にしてなかったが
俺は常に「ボー・・・・ボー」と汽笛の様な音が
かすかに聞こえていたのがわかった
そして俺達はかの有名なプール跡地についた
そこで俺達は最大の恐怖を味わうことになった!

229 名前:午後 ◆kJSZVFLw 投稿日:02/08/06 08:59
坪野鉱泉にはいくつか掟があるらしいが
1-自分の車は使わない
2-ドアを開く時に注意
3-1人になってはいけない
4-名前を言ってはいけない
等がある
その中でも特に4番だけは守らなければならない
と言うことを俺はこの体験を得て言いたい
では本題にもどります

プールについた俺達は
周りを回ってみることにした
変に暖かい風に警戒して
何もおこらないことを確認し
プールの入り口まで戻った
少し恐怖に慣れた俺は、調子に乗り
あろうことかワザと掟をやぶってF川の名を呼んだ
「帰るか!F川」少し大きめの声でその言葉を言い終わった瞬間!
後ろの暗闇の方で無理やり鼻をすすったような音で
「ジュル!ジュルジュル!ジュル!」という音がした
その音で固まってしまった俺達が立ちすくんでいると
暗闇から俺達の前を白い大きなモノがスーっと
通り過ぎていった(これは間違いなく見た!)
固まりが解けた俺達は早歩きで
ワザと別の話題を話しながら帰った

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